決戦と幻と
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うにワルドにこれ以上式は続けられないと告げた。
だが、ワルドは王子を見向きもせずルイズの手を取り、緊張してるんだ。君が僕との結婚を拒むわけないとか見苦しい事言い始めた。
「旦那ぁ、あの男なんか気持ち悪いですね」
「ああ、そうだな」
それに男ならここは潔くひけとも思う。
ワルドはルイズにさらに拒まれると今度は肩をつかんで叫び始めた。
「世界だルイズ。僕は世界を手に入れる!そのためにきみが必要なんだ!」
とか
「僕には君が必要なんだ!君の能力が!君の力が!」
とか言ってるワルド。
っておい。なにげにルイズ利用してやるって宣言みたいな事したぞ。
「旦那……」
「わかっている、地下水。気持ち悪いうえに世界手に入れるとか痛い発言してる奴を見てらんないんだろう?」
「正直、ありゃないですね……」
「男として色々と終わってるしな。すまんなこんなもの見せてしまって」
「いや、旦那のためでさぁ」
「ありがとう、地下水」
俺達がそんな話をしてると、王子がワルドの様子に見かねてワルドを止め様とした。
「子爵……、君はフラれたのだ。潔く……」
だがワルドは王子相手に黙っておれ!などと叫んでる。
王子呆然としてるよ。
ワルドはその後、強引にルイズの手をつかむ。
ルイズはワルドと言い合いながら手を振りほどこうとしてるが無理そう。
さすがにルイズもワルドが自分を愛していないと気付いてる。
そんな結婚死んでもいや!って叫んでるし。
ワルドが自分の力目当てだと。まぁルイズは力がある事に気付いてないから、ワルドが自分に幻想を見ていると思ってるだろう。
立ち直ってワルドを止めようとした王子を突き飛ばすワルド。
ウェールズ王子もさすがに怒ったようだ。杖を抜いてルイズから手を離せ!と警告する。
そこでようやくワルドは手を離すも、まだ何か言ってるよ。
僕のルイズとか……
ルイズは怒りに震えながら全力で拒否してる。
なんかワルドは目的の一つは諦めようと言い始めた。
目的は三つあったらしい。
一つ、ルイズを手に入れる事。
二つ、ルイズが持ってるアンリエッタの手紙。
その時点で王子とルイズがハッとなる。
やっぱりか……。
ウェールズ王子が杖を構えて詠唱を始める。
「やばい、地下水。幻術頼む!」
「分かりやした!」
一瞬で俺のやりたい事を察してくれる地下水。
ワルドが素早く杖を抜いて呪文を完成させる。
咄嗟に王子を押したおかげで致命傷は免れた。
俺は即座にあるものを置き、叫ぶ。
「地下水、そのまま幻を見続けさせろよ!行くぞ、テレポのしおり!」
俺は王子を連れてワー
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