後日談最終話 それぞれの明日へ………
[1/12]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
11月………
「零治君、私決めたで。中学卒業したらそのままミッドに引っ越す事にする。あっちに生活の基盤を置いて、みんなと一緒に働く」
放課後、はやてに話があると言われ、ウェンディに鍵を借り、生徒会控え室にいた。
そこで言われたのは進路の話だった。
アニメでも中学を卒業してそのままミッドに行っていたが、やはりこの世界のはやても同じ気持ちなようだ。
「そうか………ならはやては中卒って事だな」
「うぐっ!?」
まるで矢が胸に刺さったようなリアクションをとるはやて。
「零治君その言葉は禁句やで………」
「何を言ってるんだ?どう転んでも確実に言われ続けるだろ。ミッドでは偉くても地球では………」
「ちょっ!?何で肩を優しく叩くんや!?」
俺の手を払い、うーうー唸るはやて。
「ええもん!もう地球に帰らへんからええもん!!」
と拗ねてしまった。
結構珍しい一面に俺のいたずら心はヒートアップ。
「そうか………もうはやてと会えないとなると寂しくなるな………」
と演技で後ろを向き、本当に寂しそうに見せ、はやてをからかってみた。
「ホンマ………?」
「おう、だってはやては大事な相方だからな………」
なんて調子に乗っていたら………
「私も実は………そう思ってたんよ………」
と真面目な声で後ろから抱きついてきた。
「は、はやて!?」
「零治君、暖かいんやね………気持ちええわ………」
そう言って離れようとはしないはやて。
不味い、大いに不味い。生徒会の控え室とは言え、誰が来てもおかしく無いのだ。特にダメっ子達に見られたら確実に星達に殺される………
「はやて、俺が悪かった!こんな所もし星達に見られたら………」
「ええで、そうなったら私がもらってあげる」
「は、はやて………一体どうしたんだよ………」
「………」
「………もしかしてやっぱり未練があるのか?」
そう言うとそっと離れて俯くはやて。
「………本当は私も高校へ行きたい。水無月先輩との約束もあるし、もっと零治君達と楽しい学校生活を過ごしたい。けど………」
そう言ってポケットから小型機器を取り出すはやて。
「これは?」
「ミッドのニュースを受信出来る機器なんやけど、これを見てみてくれへん?」
そう言って展開したディスプレイには新聞の様に一面大きく記事が載っていた。
『バリアアーマー完成。管理局の歴史を大きく変える快挙。天才科学者クレイン・アルゲイル氏。本格的に投入は来年中の予定。テスター募集中』
「なっ!?」
「どうしたん?もしかして知っている人なんか?」
しまった、つい大きく驚いてしまった。
まさか違法研究していたクレイン・アルゲイルがこんなニュースの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ