後日談最終話 それぞれの明日へ………
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一面に出るなんて………
アイツって次元犯罪者じゃなかったのか?
「こうなってくると魔導師ランクで優遇されて来た者達関係なく、ますます実力主義になりそうなんや。上に行くには中途半端な気持ちじゃ行けへん」
「はやて………」
「だから私はミッドに行く。私の為に………私達家族の為に!」
………はやてはどうしても闇の書事件の事を異常に意識しすぎていると思う。
確かにヴォルケンリッターに襲われた者も多いし、クロノの父クライドさんのように闇の書のせいで大事な家族を失い、その怒りをくすぶらせている者もいるだろう。
事実、この前もはやてを襲おうとして逆に検挙された人の話を神崎から聞いた。
そんな人達に少しでも報いる為、早く家族全員平和に過ごす為に頑張っている。
そんなはやての思いを曲げるような事は俺には出来ない。
「………分かった、寂しいが同じ学校生活は中学校までだな」
「そうやなぁ………まだ零治君達とバカやっていたい気もあるんやけどね………」
「頑張れよ、同じ家主として応援してるし、何かあれば協力するから」
「………ありがとな零治君」
その後、俺達は日がくれるまで思い出話をしていたのだった………
12月………
「零治………」
「フェイト、どうしたんだ?」
12月、いきなりフェイトに呼び出され、2ーAにやって来た。
今では元2−Aなので入りづらく、今の2−Aが居たらどうしようと心配でこっそり覗き込んでいたのだが、そんな心配も杞憂でフェイトしか居なかった。
「んと、零治に言いたいことがあって呼んだの………」
人気のない静かな教室に男女2人だけと言う絶好の告白場面。
冗談を言わないフェイトなだけにそう思えてきた。
(どうしよう………俺には星達がいて………)
「零治………」
「は、はい!!」
「私ね、実はクローンなんだ」
「は?はあ………」
「いきなりそんなこと言われても信じられないよね………だけど本当なんだ」
「へぇ〜」
「へぇ〜………って反応薄いね」
「いや、だって別にクローンって言われてもフェイトはフェイトだし何も変わらないからな………」
というより俺の周りには戦闘機人だってうじゃうじゃいるし、スカさんもクローンだもんな。
そして何よりフェイトがクローンだって知っている以上、素っ気ない反応になっても仕方がないと思う。
「………零治って本当に変わってるね。エリオの時もそう思ったけど………」
「ってかフェイトだけ違う反応ってのも流石に酷いだろ」
「そう言えばそうだね」
そう言って互いに笑いあった。
「ねえ零治、私中学卒業したらミッドに引っ越す事に決めたんだ。執務官として私みたいな子や泣くような思いをしない様に事件を調査し
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