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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
水龍と戦略
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こは突破できる。

「強行突破だ!!」

相手側も強行突破に乗り出した、いくら奇襲をかけようとも数には勝てない。それは誰もが思っていた。
だがしかし───

「知ってたよ、そんなことくらい」

シオンは遠くで繰り広げられている戦いを思いながら言う。
そしていつもの笑みを浮かべ、

「だからそうさせた♪」

そう、全てはシオンの掌の中。言わばここは彼の戦場(テリトリー)なのである。

「貰ったヨ♪」

相手プレイヤーが気づいた頃には既にアリシャは上空にいた。そして手に握られていたのはボウガン。

「なッ!!」

「飛んでケー!!」

アリシャが放ったボウガンの矢は雨となり相手プレイヤーを貫いていった。

「クッ!!」

一部のプレイヤーが無数の矢の雨から脱出し、離脱する。しかし───。

「逃がさないヨ!!」

光の矢は屈曲すると離脱したプレイヤーに向かって一直線に飛んでいった。

「なッ、何だと!?」

離脱したプレイヤーはその言葉を最後に光の矢に貫かれエフェクトとなって消えた。
ボウガンを肩に担いだアリシャは一息ついて辺りを確認する。

「ふ〜、一丁あがリ!!」

アリシャはシオンに通信を繋ぐ。

「シオンく〜ん、こっちは終わったヨ〜♪」

「お疲れさまです、少し進軍した位置で待機してください。戦況が代わり次第伝えます」

「りょーかーい♪」

シオンは通信を切ると交戦中のサクヤとユージーンのところへと向かった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「ユージーン!サクヤさん!!」

「シオンか」

「状況は?」

「見ての通りだ」

サクヤさんが見た先には劣勢気味の自軍の姿があった。
寧ろここまでよくもった方だ。

「まあでも、当初の予定である分散した敵軍を再び一ヶ所に集めることには成功したからそれだけでも十分ですよ」

「あのビーム砲はもう射てないのか?」

「射てなくはないが、乱発は危険だ。いざというときに射てなくなる・・・。サクヤさん、ユージーン」

「なんだ?」

「俺に考えがある、そのまま聞いてくれ」

俺はサクヤさんとユージーンに作戦を通達する、その内容に二人は不敵な笑みを浮かべる。

「ほう・・・」

「なるほど・・・」

「俺が視界を塞ぐ、その間に頼む」

「別にアレを全部倒しても構わぬのだろ?」

サクヤさんは悪戯っぽい笑みを浮かべながら言った。

「別に構いませんがその台詞、死亡フラグですよ?」

「おっと、すまない。ならば、言葉を変えよう」

次の瞬間、サクヤさんが言ったことは衝撃の一言に
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