拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 公孫賛 荀ケ 賈駆 一刀 趙雲 劉備
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そして、その主であった董卓さん……月ちゃん。
私達みんなの身の回りの世話をしてくれている女官さんたちの一員として、毎日働いてくれている。
偽名である『トントン』ちゃんとして、結構人気が高いみたい。
すでに文官さんや武官さんから告白もされたりしているみたい。
でも、どこからともなくやってくる詠さんに蹴り飛ばされるまでが、日常茶飯時になっている。
そして私は、相変わらずいろんな人に会って、意見を聞いたり、重要な案件を決めたりする毎日です。
誰もが忙しく、けど楽しみながら笑い合って生きている毎日。
これも全部……馬正さん、そして戦いで命を落とした兵隊さんたちのお陰です。
だから、私はここで手を合わせて祈ります。
ご主人様や一刀さんが、よくそうしているように……
でも……
私の胸には、段々と湧き上がるような不安がある。
戦いの記憶は、民の間から徐々に薄れていっているはずなのに。
誰もが笑い合える平和が訪れているのに。
何故か、私の胸を締め付ける何かがある。
まだ終わっていない――そんな、漠然とした何かが。
「……風が」
不意に吹いてきて、私の髪を凪いでいく風。
その風は、なぜか異様に………………冷たかった。
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