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【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト
第1期
序章
TURN5 生徒じゃありません。(後編)
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「え、いいのかな?」
「まだ、無理だな」
「なんでだよ! オレたちここの生徒だろ!!」
翔のつぶやきに対して答えたのだが、十代はその答えが気に入らなかったらしく、反論してきた。
十代の言うことも間違ってはいないのだが
「確かにそうだが。ここは、オベリスクブルーのデュエル場だからさ」
「だからなんだよ」
寮は関係ないだろと言わんばかりの口調で十代は言うが、現時点のアカデミアは実力主義だ。
実技でどんなに天才的な手腕を発揮した十代であろうと、
オシリスレッドという落ちこぼれ層に居る内は見下されるし、批判もされる。
「苑王寺さんの言う通りだ。」
俺たち以外の声がして、振り向けばそこに居たのは十代のライバルになるであろう万丈目の取り巻き2人が立っていた。
正式な名前はあったが覚えていないので、以下取り巻き1・2と例えることにする。
「?、知り合いか?」
十代が耳打ちする。
しかし、さすが取り巻きというべきか、地獄耳と呆れるべきか
「え、苑王寺さんを呼び捨てだと!?」
一応年齢的には彼らの方が年上なんだが、俺が本来の姿を見たことある奴はこうして敬語だったりする。
実力主義のアカデミアではありえない話なんだが、本来の俺の姿は23歳。一応敬意を払ってくれているらしい
「うーん、知り合いと言っていいのか・・・・・・」・「万丈目さん! 聞きましたか!?」
俺が返答に迷っている間に取り巻き1が万丈目を呼んでいた。
「あぁ、聞こえている。」
客席の方から現れた万丈目はオベリスクブルーの制服を着ている。
自称カイザーこと翔の実の兄 丸藤亮の後継者らしいが、俺としては落ちぶれてからのイメージの方が強いので、むしろこの姿に新鮮味すら感じるな。
「やぁ、苑王寺くん。君からこちらへ来るとは、そこに居るドロップアウトボーイにでも引きずられて来たのかい?」
万丈目はいかにも自慢げにそう言うが、俺は初期の頃のオベリスクブルーの生徒があまり好きじゃなかったし、明日香ちゃん以外のオベリスクブルー生は極力避けていた。
その事情を知っていれば、そこまでオレ天才的だろ?みたいなドヤ顔にはならないと思うのだが・・・・・・。
もっとも、この頃の万丈目は、傲慢の塊みたいな奴だったから仕方ないか。
「そうだね。でも、そこまで自慢げに話す程のことでもないけど」
俺のツッコミに、万丈目はバツが悪そうな顔をしたが、自分で蒔いた種なので、知らん。
「ん? オレのことか?」
少し遅れて十代が反応する。
(間違っていないけど反応のタイミング違うよ!!)
と思ったが、十代なりに空気を読んでかもしれないので、突っ込まないでおく
「オレ、遊城十代。よろしくな。お前は?」
取り巻きたちが
「万丈目さんを知らないのか!?」
と騒いでいるが、無視だ無視。

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