変化と不変の入り乱れ
東方変形葉23話「月満つれば則ち虧く」
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て時間は動き出し、あっちこっちに飛び散る。
「さあ、もうわかったぞ!咲夜の能力は『時間を操る程度の能力』だな!?」
そういうと、咲夜はふふっと微笑んだ。
「ご名答。あなたの勝ちよ。」
そういうと同時に、弾幕の嵐となっていた紅魔館の前にはもう弾幕は消され、無くなった。
「ふふっ、さすがね。お嬢様が一目置くわけだわ。」
そのとき俺は、忘れかけていた本来の目的を思い出した。
「ああ!そうそう、レミリアに少し用事があるんだった。そろそろ中に入っていいか?」
「ええ。どうぞこちらへ。」
そういって俺たちはゆっくりと歩き始めた。
いつみても、ここの屋敷はどこもかしこも紅い。目が痛くなりそうだな。
「お嬢様のお部屋はこの先です。では、わたしは紅茶を入れてきますね。」
「ああ、ありがと」
10歩ほど歩くと、少し大きめの扉があった。
「レミリア、いる〜?」
「・・・・・・」
ノックしても反応がない。ぐっと力を込めて押してもびくともしない。だったら・・・。
「『威力の変化〜鬼〜』」
軽く小突くと、ばんっと扉が勢いよく開いた。すると、
「・・・あ。」
寝ていた。布団の上で。・・・薄着で。可愛らしい何かが目に飛び込んできた。そう、何かが。
「・・・っさて、トイレでも行ってくるかな?あ〜やれやれ。」
「まちなさい、葉川裕海。」
可愛らしい少し震えた声が響いた。後ろを振り返ってみると、布団でくるまったレミリアがいた。
「み、みみみみみみみみ」
「み?」
「みっ見たわね〜!このぉ〜っ!」
そういって赤面になりながらレミリアは弾幕を投げつけた。
「ご、ごめんっていてっいてっ」
さすがに至近距離だったため、よけきれずにたくさん当たってしまった。
「く、喰らいなさい!」
神槍「スピア・ザ・グングニル」
「ご、ごめん待ってぐわああああっ!?」
一瞬でスペカを唱えられて反応に遅れたため、見事に喰らってしまい、意識を手放した。
「ふ、ふう。・・・あれ?裕海?お〜い・・・」
「いててて・・・。」
あれから1時間後、意識を取り戻し、今ソファーに座っている。喰らったところがまだ痛い。あの紅い槍、痛すぎる。
そしてなぜかレミリアが膝の上に座っていた。
「ねえ、レミリア。なんで俺の膝の上に座ってるの?」
そう質問すると、ほっぺを膨らましながら言った。
「レディのあんな姿を見たお仕置きよ!。」
・・・お仕置き?まあいいか。
「お嬢様、裕海、お茶が入りましたよ。」
咲夜が紅茶を持ってきてくれた。そこでようやくここへ来た本来の目的を思い出した。
「ああ、そういえば聞きたいことがあるのだけど。」
「なにかしら。」
レミリアが俺の体に背中と翼をつけた。
「レミリアって、過去にどんな異変を起こした
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