第十二話 船旅
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「ここが、ビスタ港か〜」
え、なんで声がへばってるかって?それはって今説明すんのしんどいから、回想で。
回想
「ミレイのルーラはやっぱり便利だね」
「屋内でやると、頭激突だけどね」
ラインハットをでた私たちはルーラでサンタローズ村に戻るとそこからはるか南のビスタ港を目指していた。
「なあなあ。あとどのくらいでつくんだ?」
魔物との戦いで仲間になったドラキーのドラキチがたずねてきた。
「ええと。ビスタにつくのは、明日の夜で、定期船が来るのは今日の昼と明後日の昼ってどうしよう。ビスタに宿なかった」
「え!じゃあどうするの?プルプル」
「さて、スラりんちゃん。どうしようか……あ」
私はある事を思いついた。そして得策ではないがいたしかたないと思い、こう言った。
「みんな、先に言っとく。ごめん」
不思議そうにこっちを見てたので、みんなを馬車の中に入れ、装備を外させた後しっかり戸をしめ、トヘロスを唱えた。そして戸を少し開け、パトリシアにピオラを何回もかけ、素早さが限界に達するまでピオラをかけた。
「パトリシア、南に全速力で走って」
私はそう言い、馬車の中に入ると戸を閉めた。直後ジェットコースターより速く馬車が動いた。
そして馬車の中は大惨事になった。
「ミ、ミレイ!」
「ごめん、アベルこうするしかなくて」
「いや、ありがたいけどこれは速過ぎベホゥ!」
説明しよう!あまりの速さにスラりんちゃんがふっとび頭に激突したのだ!
「って説明してる場合じゃない!」
「うわぁ〜!」
ってなことがあって、私たちはぐったりしてるというわけだ。
チケットを購入し、私たちはさっさと船室に入りベッドで寝た。
気がつくとすでに夜だった。
夜風を浴びるため、私は甲板に出た。
「きれい……」
いや、ほんときれいだった。何が綺麗かって満天の星空でさらにその光景が海に映っているんですよ。
そのときだった。
「きゃぁ!」
魔物が出た。しかも多数!
「皆さん下がってください!イオラ!」
イオラで敵を吹き飛ばし、イオラの範囲外の敵には鞭でなぎ払う。
「すげぇなお譲ちゃん!」
「がんばって!」
応援により戦いに集中できた。そして、最後の一匹を倒し、笑みを浮かべた。
「危ない!」
へっ?
下を見ると海だった。どうやら戦いに集中しすぎて甲板から出でしまったらしい。
「うわー!!!」
小宮山ミレイ初の飛び込み。
水夫の方々に救助されるまで、私は夜の海で震えてた。
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