第十一話 旅立ち
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「アベルさん、ミレイさん、魔物のみなさま。ラインハットを救っていただき本当にありがとうございました」
デール王が、私たちに感謝の言葉を言い頭を下げた。(ちなみに私は一国の王に頭を下げられるという超激レア体験をしているので、内心ビビッている。)
「偽者がいなくなった事で、今まで止まっていた定期船もビスタ港にまた来るようになりました。サラボナ大陸に行けば勇者の手がかりも掴めると思います」
「教えてくれて、ありがとうございますね、デール王」
「いや、ミレイさん。お礼を言うのはこちらですし、何度言っても言い足りませんよ。恩人の力になりたいと思うのは当然のことです」
「そうですね。それより、ヘンリーが戻ってきたのに王位はデール王のままなんですね」
「私としても、兄上に王位を譲りたかったのですが兄上は王はお前がやれと」
「陛下。言ったはずですぞ。子分は親分の言うことを聞くものだと」
「兄上は昔から変わってませんね」
「そうか?まぁ、そういう事だミレイ心配することはないさ。もうラインハットは大丈夫だ」
「けど、ヘンリーと旅が出来なくなるなんて。寂しくなるな」
「そうだな、アベル。おれも同じだ。ま、がんばれ!おれもがんばるから!」
「ありがとう、ヘンリー。もう行かなきゃ」
私たちは、王の間を出ようとした。
「たまには、ラインハットに遊びにこいよ!」
アベルは振り返り笑顔で言った。
「ああ。遊びに来る」
私たちは城を出た。そして城下町を歩いていると音楽が流れた。(ドラクエユーザーならお馴染みのあの曲だ)
「ヘンリーも粋なことをするね」
「そうだね、ミレイ」
私たちはヘンリーに感謝しつつ街を出、ビスタ港に向かった。
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