第四章
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たの?」
「凶暴じゃないの」
「ゴリラはどの動物も殺しません」
彼の言葉は続く。
「野菜や果物しか食べませんし」
「そうだったんだ」
「肉とか魚とか食べませんか」
「はい、そうです」
今度は淳が出て来た。男の子を抱いて。ゴリラが助けて手渡してくれたその男の子をだ。
「ほら、実際にこの子を助けてくれましたよね」
「大輔、何ともなかってよかったわ」
「怖くなかったんだな、本当に」
「うん、全然」
男の子は明るい声でにこりと両親に答えるのだった。
「だって。ゴリラはとても優しくて大人しいから」
「坊やはそのことがわかってるんだね」
「ゴリラのことが」
「うん、そうだよ」
男の子は二人に対してもにこやかに笑って答えた。
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