第十二章 妖精達の休日
第一話 言動には注意しましょう
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っているの?」
士郎の目が細まる。
その目は本塔ではなく、その向こうにある魔法学院の正門の向こうに広がる草原。
そこに居を構える一団を見ていた。
クルデンホルフ大公国親衛隊“空中装甲騎士団”。
それは新入生が入学してくると同時に、魔法学院の正門前に広がる広大な草原に天幕を設けた一団の名前。“空中”と言う名を示すとおり、彼らは空を行く。メイジだからと言う理由ではなく、彼らが騎乗するモノ故にだ。
それは竜。
彼らクルデンホルフ大公国親衛隊“空中装甲騎士団”は、幻獣の王である竜を騎獣とする竜騎士であるのだ。
竜騎士隊はハルケギニア広しとは言え、数える程しか少ない。それは何よりもその騎獣である竜ゆえにだ。
竜を騎獣とするには莫大な時間と金が掛かる。
使い魔として呼ばれ主人と繋がりがあるのならまだしも、彼らが乗る竜にそのようなものなどありはしない。竜騎士の竜は、卵から世話をして、何年も月日を掛けてやっと騎乗することが出来るものなのだが、中には運悪く例え卵から世話をした竜であってもその背に乗る事ができない事もあるのだ。
そしてなによりも竜は乗るのが難しい。数いる幻獣の中で最強の呼び声が高いだけあって、竜に騎乗するには相当の訓練を必要とする。百人いて数人が乗れるようになればいい方なのだ。
時間、費用、難度。
どれも他の幻獣に比べれと何倍も大きい。それでも竜を騎獣にするのは、やはりその強さ故にだ。竜騎士が十人いれば千人の兵士以上の働きをため、竜騎士たちは最強の騎士の呼び声もある。
そして、その最強の呼び声高い竜騎士が二十騎以上いるのが、問題のクルデンホルフ大公国親衛隊“空中装甲騎士団”だ。
その空中装甲騎士団は、先のアルビオン戦役でアルビオン竜騎士団が壊滅した今ではハルケギニア最強の竜騎士団と言われている騎士団である。
士郎はベアトリスに向き直り軽く肩を竦めると、不敵な笑みを浮かべた。
「さて、やってみないと分からないな」
「……本当に分かっているの? 竜騎士を相手に戦ってみないと分からないなんて、頭がおかしいのかしら?」
「どう思う?」
「…………」
不敵な笑みを浮かべる士郎と、眉根を寄せて怪訝な顔を浮かべるベアトリスの視線が交わる。最初に顔を逸らしたのはベアトリスだった。
「わたし、頭がおかしい人の相手をするほど酔狂じゃありませんの」
変なものを見たというように顔を歪めると、ベアトリスはふいっと士郎に背を向け歩き出した。
その背中を慌てて取り巻きの少女たちが慌てて追いかけていく。取り巻きを引き連れながら本塔へと向かっていくベアトリスの
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