暁 〜小説投稿サイト〜
絶望と人を喰らう者
第三話 一
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ん。おにいちゃんってだれだかわたしもわからないし…… ね、ナナシ!」

 アリスは笑顔で答えると、同意を求めるようにナナシへ話を促した。
 彼女に話を振られた彼はこくりと頷き、それから口を開く。

「そうだな、アリスが分からないのならそうなのだろう」

「なんっていうか、ナナシって本当アリスが好きなのね」

「好きという感情は全く無い…… だが、何故かアリスを守らないといけない、そんな気がする」
 
 ナナシは小さなアリスの頭にそっと優しく手を置いてそう答える。
 アリスは満更でもなく、少し頬を染めて無表情なナナシの顔を見ながら「えへへ」っと笑った。
 結月はそんな二人のほのぼのとした感じの雰囲気に微笑むと、それから天羅が来るまでの間、他愛もない話をしていた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ