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FAIRY TAIL 忘却の最期
第8話 呪歌と死神
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エルザはナツの頬を平手打ちした。

「鉄の森は私達の追っている者だ!何でみすみす見逃した!?」

「そんな話初めて聞いたぞ!?」

「さっき説明したろ!人の話はちゃんと聞け!!」

((あんたが気絶させたせいだからっ!!))

ルーシィとラストは心の中でツッコミをいれた。

「先ほどの列車に乗っていたんだな?すぐに追うぞ!」

エルザが魔導四輪の準備をする間、ラストはナツに敵の特徴を尋ねる

「ナツ、どんな奴だったんだ?」

「あんま特徴なかったな・・・あ、そういやドクロっぽい笛持ってた。三つ目があるドクロの笛だ。」

ナツが笛のことを話すと、ラストは表情を変えた。

「三つ目のドクロだって!?」

「どうしたんだよラスト?」

「三つ目のドクロが何だっつーんだよ?」

のんきに構えるグレイとナツを余所に

「鉄の森の奴等どこからあんなものを・・・いや、そもそも実在していたとは・・・!!」

取り乱し始めるラストにルーシィは心配そうに声をかける。

「ラスト、一体どうしたのよ?」

「ララバイだ!呪いの歌、死の魔法!」

「呪いの歌?」

「呪歌か?」

ラストはハッピー救出後、ギルドや街の図書館を使いララバイの事を調べていた。

「呪殺」 魔法の中で禁止されている対象に死を与える黒魔法

そのララバイはそれより恐ろしいものだと、ラストは語る

「元々は呪殺の道具だったものを、昔の黒魔導士がさらなる魔笛へ進化させた。笛の音を聞いた者を全て呪殺する・・・集団呪殺魔法呪歌(ララバイ)!!」

それを聞いた一同は

「な!?」

「バカな!?」

「あれって、作り話じゃなかったの!?」

驚愕していたが

「???」

ナツだけは理解できていなかった

「集団呪殺魔法だと!?そんなものがエリゴールの手に渡ったら・・・!!」

「奴らの目的はなんであれ急いだ方がいい!」

「ああ、みんな早く乗りこめ!!」

すぐに魔導四輪を走らせ鉄の森が乗った列車を追う

「飛ばし過ぎだエルザ!いくらお前でも魔力の消費が半端ねーぞ!」

「そんな悠長な事は言っておれん!」

魔力が消費されるのも意に返さず全速力で飛ばし

クヌギ駅に到着した。

駅はフィオーレ軍により封鎖されていた。

「あいつら列車を乗っ取ったの!?」

「あい、でもレールの上しか走れないしあまりメリットないよね?」

ハッピーが楽観的にそう言ったが、それをラストが否定した。

「だがスピードはある。何かを成し遂げるために鉄の森の奴等は急がざるを得ないわけだ。」

「そういうこったな」

「何故脱ぐ!?」

「ありゃ?」

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