第184話 新・妖精の尻尾
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?」
ウェ「マヤさんも、どうしてそう思うんですか?」
ウェンディの問いに、ルーシィとマヤは同時に、しかも同じ言葉を呟いた。
ル&マ「レヴルが、「ゴメン」って言ったの。」
当然の事だが、「ゴメン」は謝罪の時に使う言葉である。
ト「という事は、レヴルさんがルーシィさんとマヤさんに、謝ったって事ですよね?」
グ「ちょっと待てよ。銀河の旋律の奴等は、元から妖精の尻尾の事を敵視してたよな?それなら、ルーシィやマヤの事をあんな目に合わせて、謝るってのはどう考えても可笑しくねぇか?」
勘が鋭いグレイの見事な解釈に、全員が同時に納得し、全員が同時に疑問を抱き始めた。
ショ「もし・・今グレイが言った事が正しいなら、レヴルの行為は誰かが考えたもので、それをレヴルがやらせた、という事になるけど・・・」
シャ「偶然かどうか分からないけど、見事に話の辻褄は通ってるわね。」
ユ「じゃあ、それを考えたのは誰なの?」
また新たな疑問が生まれ、全員首を傾げた。1人を除いて―――――。
リョ「コグレとナナヨ・・・」
リョ以外「えっ?」
今までずっと黙っていたリョウが口を開いた。
全員の視線がリョウに集まる。
リョ「恐らく、ルーシィとマヤを襲う作戦を考え、それをレヴルに押し付けたのは、コグレ・ファラスとナナヨ・リーブルだ。」
リョ以外「!!?」
その場にいた全員が息を呑んだ。
エ「・・・確信は、あるのか?」
冷静を取り戻したエルザが問う。リョウも冷静に答える。
リョ「あの2人は、周りの様子を見て行動を取る観察力、相手の弱点、クセを見つけ出す洞察力、的確に仲間に指示を出す判断力。戦闘に関する知識が豊富で、その才能を活かした作戦を考えるのを最も得意としているんだ。だが、天空の覇者という異名を持つコグレと、大地の覇者という異名を持つナナヨの2人が考えた『天地の作戦』は、必ず惨劇を招くと言われてるんだ。」
リョ以外「!!!」
再びその場にいた全員が息を呑んだ。
リョ「それに・・・あの2人の目。」
ハ「目?」
リョ「あの2人の目には、『悪』しか映ってなかった。惨劇を招く作戦を考えられるのは、『悪』に染まった人間だけだ。」
的確すぎるリョウの解釈に、言葉を発する事が出来る者はいなかった。
リョ「そんなに驚かなくてもいいだろ。とにかく、コグレ・ファラスとナナヨ・リーブルには要注意しろよ。」
ナ「お・・おう。」
ト「わ、分かりました・・・」
その時、キィと音を立てて医務室のドアが開き、マスターが中に入って来た。
マカ「A・Bチーム、全員揃っておるようじゃな。」
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