第184話 新・妖精の尻尾
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ト「羽をもがれた妖精は、飛ぶ事が出来ず、苦しみ、もがき続ける。」
ウェ「!」
リョウに続くように、今度はトーヤが呟いた。
いつもと違う雰囲気を纏ったトーヤを見て、ウェンディは目を見開き、思わず治癒魔法をかけていた手を止めてしまった。
フ「それを目の当たりにした仲間の妖精は、傷つき、恨み、涙を流す。」
ナ&エル「!」
今度はフレイが呟いた。
ナツの背中を殺気が駆け巡り、エルフマンは思わず息を呑んだ。
ショ「お前達はすぐに、後悔する事になる。」
ユ「マヤを、ルーシィを・・・仲間を傷つけられた、私達妖精の怒りを・・・・」
グ&エ「!」
ショールとユモが続けて呟いた。
グレイとエルザは背後から感じる殺気に恐る恐る振り返ってが、すぐに振り返った事に2人は後悔した。ショールとユモの瞳に映っていたのは、銀河の旋律のメンバーと、怒りに燃え盛る紅蓮の炎だった―――――。
リョウが、左腰に装備してあった聖剣、『竜風剣』を鞘から抜き、銀色に光る刃先を銀河の旋律に向けると、
リョ「お前等は、一番怒らせてはならねぇギルドの、一番怒らせてはならねぇ妖精達を、敵に回した。」
コグレとナナヨは不敵に微笑んでいるだけであり、それとは裏腹にキースとカオリはリョウ達から視線を逸らしていた。
レヴルは唇を噛み締め、固く握り締めた拳の震えを必死に抑えながら、
レ「・・・ゴメン・・・・・」
誰にも聞こえない声で呟いた。
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妖精の尻尾専用医務室にあるベッドには、ウェンディとシェリアの応急処置を受け、体全身に包帯や湿布、絆創膏で手当てをされたマヤが横になっている。
マヤが寝ているベッドをA・Bチームのメンバーと、ハッピーとシャルルが囲むように佇んでいた。皆深刻な表情を浮かべている。
ポ「ウェンディとシェリアのお陰で、命に別状はないし、傷跡も残らんよ。」
エ「そうですか。」
ユ「よかった。」
ト「今は安静にしてるのが一番ですね。」
トーヤの声にその場にいたマヤ以外の人間が黙って頷いた。
リョ「ルーシィは大丈夫なのか?」
リョウが隣にいるルーシィを見て問う。ルーシィも腕に包帯、右頬に絆創膏を張っており、マヤほどではないが、多少の傷を負っている。
ル「私なら大丈夫。こんくらいの傷、すぐに治るから。」
ルーシィは笑って
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