第十一話 New-type Airport
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うとしても、そうはいかんぞ。イレギュラーとなったが、敵に情報を売り渡すほど堕ちたつもりはない。」
イーグリードは非常用の装備である対装甲ナイフを取り出した。
普通なら牽制目的か緊急用の武装にしか成り得ない対装甲ナイフは使わないだろうが、主兵装であるバスターと片翼を失い、オプションメカも使い切ったイーグリードにはこれしかない。
しかし対装甲ナイフと言えどもこれは超振動モーターによって刃身を高周波振動させることで重装甲のレプリロイドのアーマーさえもたやすく切断するほどの威力を誇る。
それを見たゼロも覚悟を決める。
ゼロ「そうか…ならこの一撃で終わらせよう」
拳にエネルギーが収束していく。
ゼロの最強の必殺技、アースクラッシュ。
地面に拳を叩きつけて衝撃波で攻撃すると思われがちだが、直接エネルギーを纏った拳で攻撃することも出来る。
まともに受ければ並のレプリロイドでは粉微塵になってしまう。
上空は強い風が吹く。
当然、この戦場も強風が吹いている。
その風が、一瞬止まった。
彼らは駆け出す。
一瞬ですれ違い、拳とナイフが互いを撃つ。
背を向け合った2人の動きは、完全に止まっていた。
振り返ったイーグリードは笑った。
がっくりと膝が崩れ、直後ドサリと倒れ伏す。
イーグリードの胸に風穴が空いていた。
彼は穏やかに、心から笑いながら息絶えていた。
ゼロ「イーグリード…」
イーグリードの死に呼応するかのように、デスログマーが大きく揺れた。
ゼロは簡易転送装置を使い、機能停止したイーグリードと共にハンターベースへ戻るのだった。
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