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妖精の義兄妹の絆
希望のギルド
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、」
「違っ!!!あ、えと…それもちょっとはあるけど…。
私…なんとかしてこれを止めなきゃって!!私にも何かやれる事があるかもでしょ!?」
「そうね。」
「…お兄ちゃんたち、大丈夫かな…。」
ウェンディがタクヤたちの心配をしていたその時、
「おーい。」
ウェンディとシャルルは声がする方へ顔を向けた。
「おーい。」
「無事でしたかー。」
そこにはエマとボロボロになっていたタクヤがいた。タクヤとエマはニルヴァーナに着地した。
「お兄ちゃん!!!どうしたの!!その怪我…!!!」
「いや、たいしたことな、」

ボフッ

タクヤが喋り終わる前にウェンディはタクヤを強く抱き締めた。
「…心配だったんだから。」
「ウェンディ…。」
「お兄ちゃん…。」
「…もうだめ…。」
タクヤはウェンディを押し倒す形でその場に倒れた。
「お、お兄ちゃん!!?え、えっ!?」
ウェンディは顔を真っ赤にしてただ慌てることしかできなかった。
「トロイア…かけ、て…。」
「え?」
タクヤの顔を見るととても苦しそうにしていた。
「もしかして、乗り物酔いですか?」
「ったく、だらしないわね。」
「ま、待ってて!すぐにかけるから!!」
そう言ってタクヤを仰向けにしてウェンディはトロイアをかけた。
トロイアとはウェンディが使う天空魔法でバランス感覚を養う効果がある。

パァ

ウェンディの手から青白い光が出る。すると、タクヤの顔色が良くなってきた。
次第にタクヤにかけられていた青白い光が消え始める。
「おぉ!!もう大丈夫だ!!!ありがとな、ウェンディ!!!」
「ううん。それより怪我の方は回復しないでいいの?」
「いや、これくらいなら大丈夫だ。それにお前の魔力も温存しとかないとな。」
「…わかった。でも、無理しちゃダメだからね。」
「あぁ、分かった。」
タクヤの言葉を聞いてウェンディは安心した。
「!」
シャルルが何かに気づいた。
「!?」
「どうしたんですか、シャルル。」
シャルルは体を震わせながら言った。
「ま、まさか…偶然よね!?そんな事あるハズ…。」

ズシン ズシン

依然、ニルヴァーナはその巨体を地鳴りとともに歩いていた。
「だから、どうしたんだよ。」
「この方角…このまままっすぐ進めば…









化猫の宿“わたしたちのギルド”があるわ。」
「「え。」」
シャルルの一言に三人は耳を疑った。



























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