コモンサイド
2305/12/11 「日常」
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七時、端末のアラームが鳴り出した。
何時もきいているその音にウンザリしながらコモンは起きた。
パジャマを着たままトイレに向かい、その後居間に出た。
「あ、おはよー」
弟が声をかけ、いつも通りに返事をする。
「おはよう」
テーブルの家にある菓子パンを持って自分の部屋に戻ると、すぐに制服に着替えてPCを点けた。
どんなニュースが上がってるかなー、とパンを頬張りながら見ていた。
≪情報交換ツール「フル」で再び犯罪自慢発生!≫
また馬鹿かよと思いながらパンを食べきると、次に「フラット」というアプリを起動させた。
が、特に思う情報は無く、すぐに閉じた。
気付けば既に七時半を回っていた。
教室に入ると既に何人かが既に席に座っていた。
自分も席に座って端末を出した。
友達はまだ来ていない、一人ですることもなかった。
しばらくすると「おはよ」という声が聞こえた。
友達のバナルは隣の席に座るとさっそくテストについて話してきた。
「なー、期末テスト返ってくるけど結果どうなってると思う?」
「さぁー…、多分悪い結果だと思う」
「やっぱそう思う?今回手ごたえ無かったんだよなぁ…」
こいつは歴史が苦手だった。
特に2020年辺りの内容はあまり好きではないらしく、こいつ曰く「内容が残酷すぎて覚えたくない」
という謎の理由を呈していた。
「歴史と科学と後ー…そう!国語!なんだよあれ、宇宙の始まりと終わりって…あんな内容いちいち読み解いてらんないよ…」
「そうか?俺は結構面白いと思ったが」
「マジで?お前意外とビッグなんたらとか、後なんとかクランチとか好きなの?」
「ビッグバンとビッグクランチね、うん。好きだよ」
…こいつは多分、過去とか原初とかには興味が無いのだろう。
「まー、もうすぐ冬休みだし、どうでも良いけど」
「良くないだろ…」
それを聞いて俺は少し笑った。
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