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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第1話 「入学」
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のように生徒たちが盛大な音を立てて椅子からずっこける。その精度たるや、ドリフターズも真っ青だ。・・・お、急に気配が。
スパァンッ!

「いっ!?」

織斑 一夏の頭が出席簿によって叩かれた。速度、角度、威力、全てにおいて常軌を逸している。というか、本当に出席簿か、あれ?尋常じゃない音がしたぞ。

「げえっ、関羽!?」

スパァンッ!

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者。」

おおう、容赦の欠片もない。これが世界最強か・・・。そして、この茶番が姉弟喧嘩か。勉強になるなぁ(棒)。

「あ、織斑先生。もう会議は終えられたんですか?」
「ああ、山田先生。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな。」

すげえ、声音が全然違う。こんな軍神レベルの人でもこんな優しい声出せるんだなぁ。山田先生もさっきまでの涙声が嘘のように笑顔だし。

「いえ、副担任ですから。これくらいは。」

めっちゃはにかんでるなぁ、山田先生。確かにブリュンヒルデが担任ならこの人が副担でも問題なさそうだなぁ。むしろ厳しすぎる指導の緩和剤になってくれそうだ。

「諸君、私が織斑 千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。出来ない者には出来るまで指導してやる。逆らってもいいが私の言うことは聞け。いいな。」

うわぁ、絵に描いたような暴君発言。とても自己紹介とは思えない。それに、雰囲気と発言が矛盾してるよな。こんな暴君に逆らえる奴いないだろ、普通。

「キャー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れて学園に来たんです!北九州から!」

黄色い歓声が教室に響き渡る。流石は世界最強、ネームバリューが伊達じゃない。ってか人間ってこんな騒がしい声出せるのか。酔っ払った束さんよりうるさいぞ。

「・・・毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

あり得ないはずなのに、尋常じゃない説得力を感じる。まあ、どのクラスに行っても似たようなもんだと思うが。

「で、挨拶もまともにできんのか、お前は?」

再び矛先は織斑 一夏へ。この鋭い眼光といい、態度といい、何言っても殴る気満々って感じだ。

「いや、千冬姉、俺は・・・」

スパァンッ!

「織斑先生と呼べ。」
「はい、織斑先生・・・。」

今ので3回目、死滅した脳細胞は約15,000といったところか。はてさて、織斑 一夏の脳細胞は何ヵ月保つことやら。黙祷っと・・・。

「え?織斑くんってあの千冬様の弟・・・?」
「じゃあ、ISを使えるのもそれが関係して・・・?」
「良いなぁ。代わって欲しいなぁ・・・。」

今のやり取りを見て代わりたいと思
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