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求道
第六章
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りをしてみせたのである。
 老人はその素振りを静かに見ていた。そして素振りを見た上で言った。
「そうじゃな。よい」
「そうですか。よいのですね」
「私達の素振りは」
「二人共極めている」
 また極めるというのだった。
「じゃがやはりまだ窮めてはおらん」
「はい、それは」
「申し訳ありません」
「謝ることはない。剣を持たずして斬る剣道ではまだないな」
「剣を持たずに!?」
「斬る!?」
 これは凌駕にも言葉にも思いも寄らない言葉だった。二人はその言葉を聞いて思わず目を丸くさせた。そうしてすぐに老人に問うのだった。

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