番外15話『激情晩その後』
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?」
布団から飛び起きた。
「おーハントお前も今起きたのか? 実はおれもなんだよ。あと30分で夕食――」
「……っ」
ルフィの言葉を聞いてなんかいられなかった。
どこから俺は寝てたのか。まさかだけどナミと俺とのことも夢だったとかそういうオチがあるんだろうか? そういう夢を俺なら見そうだからはっきり言ってシャレになってない。それを確認するためにもナミを探す。
笑っているルフィ、ゾロに小言を言っているチョッパーとそれを聞き流すゾロ。不機嫌そうになぜか俺を睨んでいるサンジ、不思議そうな顔をしているウソップ、ルフィの側でどこか楽しそうなビビ。そして――
――いた……すぐ近くに、俺のベッドの側の椅子に座っているナミが。
「……っ」
夢かどうかを尋ねようとして……なんて聞けばいいのかわからなくて言葉が詰まった。
――夢じゃないよな?
……いや、いきなり言われても意味がわからないだろう。
――俺たち恋人になったよな?
……もしも夢だったら完全に否定されて、ものすごい赤っ恥をかくことになる。
「……」
結局何を言えばいいかわからずにナミを見つめるだけになってしまった俺だったけど「怪我、ほとんど治ったみたいね?」というナミの態度に違和感を覚えた。耳を赤くして、顔をそらしているんだから、いくら俺でも普通じゃないことぐらいはわかる……というか、この態度を見れば俺とナミの関係が夢じゃなかったって確信を持てる。ホッとしたのと同時、ずっとナミを見つめてしまっていた自分に恥ずかしくなって、けどそれをみんなに見られるのがなんか恥ずかしくて「そういえばわき腹はもう痛くないな」と少しおざなりな返事をしておく。
「その……ハント?」
「……ん?」
「もう、みんなには言っておいたから」
「?」
言った? 何を?
よくわからなくて首を傾げたらナミがそれを察したのかため息をついて、けどやっぱりそれ以上に恥ずかしそうに言う。
「……その……私たちのこと」
――私たちのこと?
よくわからなくて首を傾げて――
「――っ!?」
わかった。
つまり、俺とナミが……その、なんというか……いわゆる恋人になったということを既にみんなに宣言していたということだろう。
あぁ……そういえば俺に対しての、サンジを含めたみんなの表情の意味がやっとわかった。それぞれ俺とナミの関係を知ったからこその表情だったんだな。
「嫌だった?」
ナミが上目づかいで聞いてきた。
やばいよ、反則級だろ。この可愛さ。
「い、嫌なわけないだろ? ……ただ――」
ちょっとドモってしまったのはもはやナミの可愛さが世界のレベルを超えしまったからで本当に嫌だとは
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