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絶望と人を喰らう者
第二話 二
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」」」

 結月率いる傭兵達は皆一応に絶望的な中でも士気が高く、全員武器を取って、目の前の敵に発砲する。

「人間なめんなよ、化物共!」

 天羅は敵の群れに対デセスポワール用の手榴弾を仲間達と共に、一斉に投げつける。
 数秒後に投げつけられた手榴弾は爆発し、爆発に巻き込まれた数匹のデセスポワールは四肢が千切れ、内蔵を辺りに撒き散らす。
 爆発を逃れたデセスポワールは以前、餌である天羅達に特攻をしてきており、天羅達は銃で迎撃する。
 アリスを途中でどこかの建物に隠した結月は、すぐさま天羅に合流して、目の前の敵に特殊弾の入ったピストルで数回射撃。
 小さな銃でも、一体のデセスポワールは頭部にいくつもの風穴を開けられ、苦しみ悶えながら絶命した。

 天羅も彼女に負けじと、突撃銃で乱射し、複数匹を倒す。
 彼らに続いて仲間達も何匹か殺すも、二人程、近づかれて押し倒されたあと、数匹に無残に喰われてしまった。
 天羅は死体に集まっているデセスポワール達を見て、それをチャンスだと感じ、仲間に指示したあと、再び手榴弾を全員で投げた。

 死体諸共、デセスポワール達は爆散し、デカイ奴を残して後は全滅した。
 結月は仲間達と一緒に、残ったデセスポワールを包囲し、一斉射撃する。

 だが……


「うっ!?」

「こいつ、効かない!?」

「ぎゃああ!」

 全ての弾が嫌な音をして弾き返され、しかも、跳弾したものが一人の傭兵の肩に被弾した。
 結月は顔を青くするものの、すぐさま、仲間達に退避命令をする。
 しかし、敵はいきなり頭部がまるで食虫植物のように割れた。しかも、その頭部には無数の牙があり、どうやらそこが口のようだ。
 そして、突然そこから長く細い触手を一本出現させ、仲間の一人を捕らえる。

「う、うわああ!」

「土居!」

 触手に足を捕らえられ、高く吊るされた土居と呼ばれた青年は、涙目になりながらも自分を吊るし上げているデセスポワールに叫びながら銃弾を浴びせる。

「は、離せよおおお!」

 しかし、敵は全く怯みもせず、土居を割れた頭部の下まで持ってくると、そのまま土居を自分の牙が無数にある頭部の中へ強制的に押し入れ、上半身を喰いちぎり、飲み込んだ。
 地面にボトッという音を立てて、大量の血液と共に腸や内蔵、土居だった下半身部分が落ちてくる。

「……うぁ」

「なんて……エグい」

 逃げ切った仲間達は口々に呻き、怯む。
 結月も、凄惨な死を迎えた土居の最期を見る事が出来なかった。

「あいつは以前と同じタイプの化物か!」

 天羅は相手に特殊弾が効かない敵だと判明し、舌打ちをする。

 デセスポワールは土居を喰らい終わると、別の餌を探す為に、ゆっくりと天
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