序章
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じながらもランカは明るく声をかけた。
「こんにちは、シェリルさん!」
シェリルはその声を聞いて、ランカの方を向いた。ランカとは違い大人びた顔立ちのシェリルは少し微笑み
その声に応えた。
「久しぶりね、ランカちゃん。
いえ違うわね、私は寝てたからその間に会ってないだけなのだけど。」
久しぶりに聞いた彼女の声は普段のようにはつらつとはしていなかったが、それでもしっかりとした声が聞けたことにランカは嬉しく感じた。近くに置いてあった椅子に座る。
「よかった、、、シェリルさんが元気で、、、」
心の中で思った言葉をそのまま口にした。
「当たり前でしょう?私は銀河の妖精、、、。この程度でくたばるほど
ヤワじゃないわ。」
言葉は強気でも、声色にはやはり悲しみが感じられる。
「またライブ、やりましょう?今度ある来年の大イベントで!」
「ええ、、、!もちろん!あんまりファンを待たせるのは嫌いだしね」
「はい!、、、、では私、そろそろいきますね。なかなか忙しくて。」
「なぁに?嫌味?」
「ああっ、ち、違います!」
「冗談よ、、、、ふふっ。貴女ももう、トップアイドルだからね、頑張りなさい?私もすぐに戻るから」
「は、はい!ではシェリルさん、また時間があれば来ます!」
ランカは椅子から立ち、一礼してから部屋を出た。シェリルはそんなランカへ手を小さく振って見送った。
部屋から出たランカはいなくなった彼のことを考えた。
(アルト君、、、今何処にいるの?
シェリルさんはあなたを待ってる。
表には出さないけど、絶対に待ってる、、、早く、、、早く帰ってきて、、、?)
アルト、、、本名を早乙女アルトといい、大戦中に新型機を駆りめざましい功績を上げたパイロットであると同時にシェリルとランカの想い人でもある。今は銀河の何処かへ消えたまま消息不明だ。
アルトとランカとシェリル、、、
そしてもう一人、、、四人を中心に
この物語は動き出す。
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