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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉21話「自立人形、お疲れ会、そして・・・」
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俺が幻想郷に戻ってきて早数週間。幻想郷はいつもと変わらない。しかし、俺の家はいつもよりにぎやかだった。
「きらちゃん、紅茶入れてくれる?」
「はーい!私頑張るよ!」
「ほたるちゃんはお菓子とってきて。あそこの引き出しに入ってるから。」
「わかったー!」
そう、俺は“自立人形”を作ったのだ。長い銀髪と、青い目が特徴のきらちゃんこと綺羅星人形。長い金髪と、緑の目が特徴のほたるちゃんこと蛍石人形。背丈は20センチほど。そもそもなぜ自立人形を作ったか。まあ簡単に言えば、家が大きいから一人で暮らすには少し不便なところがあるのだ。かといってそこらでうろついてる妖怪を捕まえて暮らさせるというのはおかしな話。人間はもう論外。誘拐犯になってどうすんだ、というわけでこの人形たちを作った。仕組みは別枠でする。多分。
「はい!入れて来たよ!」
「お菓子持ってきたよー!」
「ありがと、2人とも。ご褒美あげる。」
そういって2人の小さな頭を撫でる。
「えへへ〜。」
「にゃ〜ん。」
可愛いペットで、働く屋で、オプションだ。この子にはそれぞれ能力をつけた。まず、きらちゃんは「再生を操る程度の能力」。“再生の変化”の結界を中に張っている。ただし、物ぐらいしか再生できない。ほたるちゃんは「域を操る程度の能力」。“域の変化”の結界を中に張っている。ただし、なかなか使い道が来ない。ちなみに、この子たちの内部には“無力の変化”の結界があり、どんな力も受け付けない。つまり、壊れない。
「やっほー、裕海。元気にしてた?・・・ってなに?その人形たちは。」
紫がスキマから現れた。
「あ、紫。この子たちはこの前俺が作った自立人形さ。」
「あ!不審者!ほたるちゃん、どうする!?」
「きらちゃん!これは攻撃しかないね!」
・・・見よ!この働きぶりを!
「・・・働き屋ね。」
よしっ!・・・まあ脳内茶番はここまでにして。
「2人とも、この人は俺の友人、八雲紫だよ。覚えておいて。」
「そうなんだ〜。ごめんね、八雲紫さん。」
「紫さん、ごめんね〜。」
「律儀なのね、この子たちは。あ、そうじゃなくってね、紅魔館でパーティをするから誘いに来たのよ。」
紫が本題に入る。ああ、きっと第二次月面戦争のおつかれ会みたいなことか。
「ああ、行くよ。いつ?」
「今から。」
「そうかそうか、今からああ!?」
まさかの「今から」が出たか。今昼なんだが?
「あら、そんなに驚かなくても。とにかく今来てちょうだい。水着を持って。」
「え?水着?冬なのに?」
そう、今は冬なのである。かなり寒いから今日は暖かくして家にこもろうかと考えていたところだ。
「紅魔館に、なぜかプールがあるの。水着は持ってるわよね?」
「ああ、持ってるけど・・・なぜプール?」
「吸血鬼たちが、月の海を見て泳
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