暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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化け猫がぁっ!!」

「にゃっははは! 出来るもんならやってみるにゃ〜!」

「待てぇぇえっ!!」

 そして逃げ出す黒姉をデュランダルぶん回しながらゼノヴィアが追いかけ始める! でも2人ともその表情は笑っていた。そしてそれに釣られるようにして皆も笑い声を上げ始める。

 良かった。やっぱり私の選択は間違ってなかったんだ。悪魔と教会の戦士のまんまでも仲良くなれる。

「あは、あははっ! そうよ、そうなのよ! 何も難しいことなんてなかったんだわ!」

 そう言ったイリナはゼノヴィアの首に腕を回して抱きついた!

「わっ!? イリナ!?」

「ありがとう! ありがとうゼノヴィア!!」

 涙を流すイリナ。だけどそこにもう先ほどまでの悲しみは見えない。その表情は皆と同様笑っていた。

「あの! いつになるか分かりませんけど、でも必ずまたここに帰ってきます! 今度はゼノヴィアのじゃない、ちゃんと、私の答えを持って!」

「えぇ、いつでもいらっしゃい。歓迎するわ」

 ……拍手が沸き起こる中、私達は最後まで皆笑顔だった。







   ☆







「お兄ちゃん、見てください!」

 そう言って白音ちゃんが差し出してくるコップにはシュワシュワ泡立つ緑色が鮮やかな液体、つまりどこからどう見てもメロンソーダにしか見えない液体で満たされていた。俺はその液体にチョンッと指を付け、ペロッとなめとる。果たしてその味は……

「んおぁっ!?」

 なんという不味さ! ガムシロップをこれでもかとぶち込んだような甘さがある中、いったい何を入れたらこうなるんだと言わんばかりのエグみが口の中に広がり、なおかつ鼻の奥にツンと来る辛味もある! 端的に言ってゲロマズを遥かに超えるゲロマズだ!

「グッジョブだ白音ちゃん! 試しに俺のも舐めてみてくれ!」

 そう言って俺も出来たばかりの泡立つ乳白色の液体の入ったコップ、まあ要するにカルピ○ソーダにしか見えない物を差し出す。それを舐めてみた白音ちゃんはというと……

「……うぇぇっ」

 顔を歪めて舌を出した。でもすぐさま満足したような顔になると

「お兄ちゃんもグッジョブです!」

 とサムズアップしてくる。

 さて、先程から俺たちが一体何をしているのかそろそろ説明しようか。今俺達がいるのは駒王学園からほど近い位置にあるカラオケだ。あの後、どうせだから皆で遊ぼうと戸惑うイリナやゼノヴィア、また見るからに遊び慣れてなさそうな生徒会の面々を引っ張るようにしてここまで直行してきた。ほら、やっぱり次いつ会えるか分からねぇし、だったらひとつでも楽しい思い出作りたいじゃん?

 というわけでカラオケに来た俺達はそりゃあもう遠
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