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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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たい。
「っていうか部長たちも会長のお菓子作りが下手だってこと知ってたんですよね? なんで言ってあげなかったんですか?」
「そ、そのぅ……あんなににこやかに手作りのお菓子を振る舞うソーナに、美味しくないなんて言えなくて……」
「あれだけ自信満々ですと、なかなか……」
うぅ〜ん、その気持も分からない訳じゃないんだけど……
「今度から正直に言ってあげましょうね? その方がその人のためでもあるんですから」
「えぇ、そうするわ」
そこでようやく回復したのか会長がソファから起き上がると、そのまま皆に頭を下げてきた。
「その、皆さんこれまですみませんでした。まさかあのような物を食べさせていたとはつゆ知らず……」
と、申し訳無さそうに皆に謝る会長。一方の謝られた方も申し訳無さそうな表情をしていた。
「いえ、俺達もその……すみませんでした」
「本当は私達も正直に言うべきだったんでしょうけど……」
「その、やっぱりなかなか……」
「レヴィアタン様には好評ですからなおさら言い出しづらくって……」
と、お互いに謝り合うという奇妙な光景が繰り広げられた。と、そこで
「は〜い! ケーキ焼けたよぉ〜!!」
戻ってきた黒歌姉の手には大きなホールケーキが!
「いやぁ〜、料理研の部室に材料揃ってたのが幸いだったにゃ。切り分けるからちょっと待ってね」
そう言ってケーキを切り分けては皆に配っていく。
「はい、会長も食べてみて」
そう言われ渡された会長は、恐る恐るといった表情で黒姉のケーキを口に入れる。と、その表情は途端に笑顔に包まれた!
「……おいしい」
「ね? やっぱり料理は美味しいほうがいいでしょ?」
そう言って周りを見回す黒姉。釣られて会長も周りを見回すと、黒姉のケーキを食べた皆の顔も笑顔に包まれていた。
「……えぇ、そうですね。黒歌さんの言っていたこと、よく分かりました。……あの、今度レシピを教えて貰っても?」
「ふふ、料理研はいつでも新入部員大歓迎にゃ」
「さて、料理もあらかた片付いてきた所で、イリナとゼノヴィアに一言ずつ貰いましょうか」
「えっ、私!?」
宴もたけなわ、そろそろお開きかなというところで部長が発言した。それに対して目が飛び出るほど驚いているイリナ。それに比べてゼノヴィアは……相変わらず自分の皿に取り分けた料理を食べ続けてるわね。ゼノヴィアってこんな食いしん坊なキャラだっけ?
「えぇ、だってこれはあなた達とのお別れ会も兼ねているんですもの。主賓なのだから最後に一言くらいは頂きたいわ」
笑顔で言う部長。そして私達も彼女たちに拍手を送る。そしてその拍手が自然と
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