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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉19話「Let's go 月面旅行 ぱ〜と2」
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、一緒に入りましょうよ。」
「お姉様!この子にも誇りというか決まりのようなものがあるんです!仮にもお客人である裕海にわがままを言わないで下さい!」
怒られたわ。なにがいけなかったのかしら・・・まあいいわ、ここは依姫の言うとおりにしましょう。



危ない危ない。まえに橙と入った時は橙が子供だったから別によかったんだが、さすがに子供ではない人と入るのはだめだからね。うん、男として。そういやここでもスキマって使えるのかな?あ、使えた。こんなこともあろうかと、スキマの中にいろいろ入れておいたからね。どうやら月から地上へスキマを繋げるのは無理みたいだから。スキマの中から本を取り出すと同時に、誰かが来た。ぱたぱたと、軽い足音をたてながら走っている。
「豊姫様〜、お話ししましょうよ〜ってあれ?たしかあなたは・・・」
「ん?豊姫ならお風呂に行ったよ?」
兎の耳をつけた小さな女の子が入ってきた。ぞろぞろと。永遠亭の兎の人間バージョンみたいだ。
「まあいいや。できるなら、地上のお話をしてください!おもしろいやつで!」
なんかハードルの高い要求をしてきた。じゃあ紫の失敗談でも・・・いややめておく。なんか寒気を感じた。う〜ん、じゃあ外の世界の話でもするかな。
「よ〜し!じゃあ俺がとびっきり面白い話をしよう!」
『わ〜い!』
一斉にこっちに走ってきた。俺の周りを数十人のうさみみ少女が取り囲んでる。膝に乗る子もいるし、頭の上に軽めに腕を置く子もいる。まあ、外の世界の偉人の失敗談でもしよう。なんだかんだで笑いが取れるのは失敗談だからな。



「裕海さん、お風呂あきましたよ〜って・・・」
「あら」
「まあ」
「・・・たすけて。」
変な状況になった。みんなが失敗談を聞いて笑っていたまでは良かったんだが、一人がつまずいて、それに連鎖してなぜかみんながつまずいて次々と倒れていった。そして、俺のところになだれ込んだ。結果として、俺がうさみみ達の下敷きになっていた。苦しい。下手に動けないし。
「もう兎達と仲良しになったのね。いいこといいこと。」
依姫がつぶやいた。冷静だなあ。スキマで脱出してもいいんだが、なんだか今日は疲れて力が出ない。スキマを今使ったら、間違いなく風呂で寝てしまう。
「豊姫様〜、依姫様〜、た〜す〜け〜て〜。」
たのしそうだな。あれ?助けてほしいんじゃないの?なぜ俺にしがみつくんだろう。しかも一斉に。
「あらあら、すっかり気に入られちゃって。まあ、今助けてあげるわよ。」
すっと体が軽くなった。いつのまにかうさみみ達は少し離れたところで山になっていた。豊姫の能力のおかげだろう。空間操作って便利だな。
「助かったよ。じゃあ風呂入ってくるね。あと、うさみみ達もまた今度おもしろい話をしてあげるよ。」
『は〜い!』
「すごい、裕
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