変化と不変の入り乱れ
東方変形葉18話「Let's go 月面旅行 ぱ〜と1」
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今日は満月の夜。俺は今、湖に来ている。さっき紫がでてきて、少しの間の別れを言いに来た。あれから修行をし、かなり腕を磨けたはずだ。さあて、しばらくの月旅行を楽しんでこようかな。
“虚と実の境界の変化”をいじる。すると、水面の月が半分に割れた。よく見ると、そこから入り込めるようになっている。早速この中へ入る。
そしてついた先は、なんと海だった。あれ?海に何か落ちてる・・・これは、紫の傘?なんでこんなぐにゃぐにゃに・・・なるほど、これは道しるべだ。紫がヒントを与えてくれたようだ。早速その先へ向かう。
しばらく飛んでいると、街のようなものが見えてきた。こっそりと街のはずれの方に着陸し、月の民に混じる。
「しかし、すごいとこだな。人里より技術が進んでる。」
そう呟きながら、目的の建物を探す。すると、それらしき大きな建物があった。門の前には門番がいる。よし、ここは予定どおりに。
「うっ・・・!だ、だれか・・・」
「む、お前は誰だ?・・・お、おい!?どうした!?」
「なんだ騒がしいな。どうした?」
「ん?誰だそいつ。穢れがないところを見ると月の民のようだが。急病だろう、兎どもに保護してもらえ。」
「ああ、わかった。お〜い!兎ども!」
よしよし、うまくいった。少し危ないけど、頭痛が起きるように変化させた。いてて、やりすぎたかな。まあ寝たら治る程度のはずだからそのまま寝れば大丈夫だろう。あ、なんかうさみみつけた子たちが俺を持ち上げたな。なんでうさみみつけてるんだろう。あれ、絶対つけてるよね?まあ今はそれはどうでもいいや。ぬ、少し意識が薄れてきた・・・。
今日はなんともおかしな日だったわ。地上へ行き、あの紫色の服を着た若干古臭い妖怪の陰謀をなんとか止めたのはいいものの、お師匠様が伝達してくれなかったらどうなっていたことやら。さすがお師匠様ね。
「豊姫様!」
「あら?なにかしら。」
兎の耳をつけた元気のよい子が何かを伝えに来た。レイセンはもともと元気だけど、この子ぐらい元気でもいいかもしれないわね。で、なにかしら。
「救護室に、正体不明の男を保護しております!お暇でしたらその男の様子を見に行かれてはいかがですか?」
う〜ん、『お暇でしたら』って少し失礼な言い方な気がするけど、私はそんなこと気にしないからいいわ。まあ暇だしいいか。
「わかったわ。案内して。」
「はい!」
救護室。ここは本来、玉兎達の手当て室だったんだけど、なぜかいまは仮眠室となっている。まあ手当てする子がいないからかしら。
「この男です!」
見た感じ、なかなかいい顔をしているかなり若い男。穢れが感じられないからきっと月の民だろうと思ったその時、さっきまでいた地上のにおいが男・・・若いから少年ね。少年の体からした。
「・・・
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