変化と不変の入り乱れ
東方変形葉17話「一通の手紙」
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いた。ただ、そのスキマは俺のものではなく・・・
「ハロ〜。」
「毎回ここを見ていたかのように現れるね、紫。」
「そりゃ見ていたもの。」
ストーカー?いや、スキマってなんか結構便利で、あちらからは気づかれずにこちらから見ることができる。
「ああ、やっぱりそうか。なんか視線を感じると思ったら。」
「え、紫?八雲紫?この人が?」
「そうよ。」
「ああ、あなたは私を見たことがなかったわね。よろしくね。あ、お腹すいたわ。裕海、おやつかなにか出して。」
妖怪って結構友好的だな。紫だけかな?
「ちょっと、紫様?要件だけを伝えに来たんじゃなかったんですか?」
藍がスキマからひょこっと顔を出した。
「あ、藍。久しぶり。」
「ああ、久しぶり。」
「ちゃんと伝えるわよ。あなたはご飯の用意をしてて。で、そのことなんだけど。」
「え?」
「はいこれ。」
手紙だった。
「誰もいなくなったら見て頂戴。極秘のあることが書いてあるから。この中のことは決して周りに知られてはいけないわ。手紙は内容を覚えたら処分してちょうだい。」
「?」
スキマの中に戻り、閉じた。
「なんだったんだろう、あの人。」
「う〜ん、相変わらずあの人は何を考えているかわからないわ。」
「よし、できた。はいお待たせ。」
「わ〜!焼肉定食だー!いただきます。」
「おいしそうね。じゃ、いただきます。」
「じゃあね、また今度。」
「おいしかったよ!」
「ああ。」
2人が食べ終わって、スキマで届けた後、さっき渡された手紙を開けた。
―裕海へ―
今から書くこのことは私しか知らない。幽々子はきっと時機わかるでしょう。ちなみに、藍には伝えてはいけない。藍には悪いけど伝えると作戦がうまくいかなくなる可能性があるからね。で、本題に入るわね。あなたには月へ行ってもらう。なぜかと言いますと、そろそろ第二次月面戦争をおこそうと思うの。ただしこの戦争は血の流れる戦争ではない。私は千年前の雪辱を晴らしたいだけ。他は何も考えていない。それで作戦の方だけど、実は今、1週間前ぐらいに博麗霊夢、霧雨魔理沙、レミリア・スカーレット、十六夜咲夜を囮として月へ向かわせているわ。まあ月の民は4人を殺しはしないでしょう。で、私と藍がもう一つの囮。囮はこの2組いるの。なぜなら、月の実力者は2人だから。2人だけなの?と思うかもしれないけど、その2人の力は到底私では敵わない。それに加えて、月の技術は外の世界以上のものがあるから、とんでもない兵器もたくさんあるでしょう。そして、幽々子は私が作った月への入り口から月へと行ってもらう。そして、月の実力者が住まう建物へ行き、お宝をとってきてもらう。私たちが囮になるのは幽々子が建物に侵入するときだけ。となると、もうわかるわね。あなたには月で、月の
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