変化と不変の入り乱れ
東方変形葉17話「一通の手紙」
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やっていたんだったわ!」
半額セールって、なんだか首を自ら締めるような感じだな。閉店セールじゃないよな?
「ああ、そういえば家の食材がなくなってきたから買わなくちゃ。」
「いいこと思いついた!裕海さんの家でご飯を作ってもらいましょ!」
阿求が提案した。
「さんせー!」
「あ、そうなるんだ。まあいいか。」
だいたい予想はついていたし。
「じゃあその食品店を案内してくれないか?」
「ええ、いいわよ。」
ふう、すごい安かったな。おかげでたくさん買えた。
「じゃあ行きましょ!」
「あれ?でも裕海くんの家ってたしか・・・」
「うん、ここからだいたい40分歩いたところにあるよ。」
「え〜っ!?そんなに遠いの?」
まあ、運動にはいいかもしれないけど、この子たちは女の子だから無理させてはいけない。
「大丈夫。10秒で着くから。」
「え?」
「ええ?」
首をかしげて考え始めた。まあ無理もない。すっとスキマを開いてみせる。
「うわっ!?なんか開いた!」
「妖怪の賢者みたいなことするのね。」
「え?妖怪の賢者って誰?」
八雲紫のことだ。まあ小鈴は知らなくても無理はないかな。
「まあ、それよりも早くいきましょ。とうっ」
あ、飛び込んだ。阿求って意外と物怖じしないな。
「えっおしえてよ〜っ。えいっ」
小鈴も意外と物怖じしなかったりするのかな。
「一人で住んでいるわりには大きい家だね。」
「・・・まあ、何も言ってなかったからな。」
「え?」
「あ、いや、こっちの話。じゃあそのへんのソファーにでも座ってて。」
そういえば、紫に外の世界の俺の家から持ってきてもらったものがあるから、幻想郷にはないものもあるな。さて、何を作ろうか。
「わーっ!みて阿求。こんなものがあるわよ!」
「あら?見たことがないものね。何かしら。」
2人が見つめていたものは、小型の送風機だ。太陽電池だから電気がなくても動く。
「それは、風をおこしてくれる外の世界の機械だよ。ああ、横についている突起を回せば風が出てくるよ。」
「へ〜、なかにうちわをもった妖怪でもいるのかしら・・・わっほんとに風が出てきたわ!」
阿求が驚いて飛び跳ねた。うちわの妖怪・・・ちょっと見てみたい。
「便利ね〜。外の世界は進んでるのね。」
「まあ、幻想郷には外の世界にはないのもあるけどね。野生のトキなんて初めて見たよ。」
外ではもう野生絶滅してるから、生で見たことなかったな。
「外の世界で数が減ったり絶滅したりすると幻想郷に現れる、と妖怪の賢者から聞いたことがあるわ。」
「へ〜、そうなんだ。」
「ねえねえ、妖怪の賢者って誰?」
「幻想郷の管理人、八雲紫のことよ。聞いたことあるでしょ?」
「あっ!聞いたことある!」
そのとき、スキマが開
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