変化と不変の入り乱れ
東方変形葉17話「一通の手紙」
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。』
どっと、妖怪たちの笑い声が響き渡った。まあそうだろうね。普通ならね。
「ふふふ、やってみないとわからないだろう?変人ども。」
人じゃないけど。
『・・・っ!上等だ!やってやるぜ!皆!』
『『『おー!!』』』
さて、修行の成果を試す時が来たな。まずはスペカを唱える。
「七曜弾幕大結界」
『ふん、弾程度なら多少痛いが、我らはそんなものでは止まらないぞ!』
「だろうね。だからこうするんだよ。」
“痛覚の変化”の結界を妖怪たちの周りに瞬時に張る。そして、“感情の変化”で恐怖を増長させる。
『なっ!?ぐああああっ!!』
つぎつぎと倒れていく。悲鳴を聞いた恐怖感で失神している仲間がほとんどだ。
「さて、こいつらをどうするか。また無縁塚に送り込むか?そうしよう。」
いくら野蛮な妖怪でも、閻魔を知らないやつはきっといない。スキマを開き、無縁塚に放り込む。ついでに力が出ないようにしておいたからもう大丈夫だ。
例のごとく、紫は裕海の成長を見届けていた。
「あら、十分に力を発揮しているじゃないの。それにしても、あの子は相変わらずね。」
「え?十分痛めつけていた気がしますが。」
「藍も知っての通り、人里ではもともと妖怪は人を襲わないという約束になっているわ。それを無視したあげくに、人を食べたいという理由ならまだしも、殺したいから襲うだなんて、野蛮というにも程があるわ。私なら頭に障害ができるぐらい痛めつけるのに。」
「は、はあ・・・。」
『ここはどこだぁ〜。』
「無縁塚ですよ。」
『げえっ閻魔様!?』
「はあ・・・小町、こいつらを例のとこに放り込みなさい。」
「へ〜い。」
『な、なんだよ、例のとこって!!どこだよ!』
「はいはい騒ぐな。そいっと」
『ぐわあああああ!』
「あなたの能力は便利ですね。距離を操ってぽいっと投げただけで例のとこに放り込むことができるなんて。」
「えへへ〜、でも三途の川では使ってはいけないですからね。あ〜あ、使えたらいいのにな〜。」
「決まりは決まりです。霊の罪の深さを知ることができたりする、便利な場所なのですから。」
「ふう、片付いた。ただいま〜。」
「あ、おかえり。」
「裕海さん。こんにちは、また退治してきたの?」
阿求が来ていた。
「またっていうほど退治してないけど、まあそうなんだよ。人を殺したがるやつらだったから、痛めつけておいたよ。」
「それはそうと、もうお昼よ。どうする?」
おっと、もうそんな時間か。
「う〜ん、そうだな。あの蕎麦屋は?」
「定休日よ。」
なんてこったい。
「うーん。どこで食べようか。」
「あ、そうだ!」
小鈴がぽんッと手をたたいた。
「え、どこかあるの?」
「あっちの食品店で、全品半額セールを
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