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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
序章 「運命の始まり」
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!お〜♪・・・それじゃ、色々準備しなきゃだから束さんは先に研究室行ってるね♪」
言うが早いか、束さんは目にも止まらぬ速さで部屋を出ていった。
(相変わらず元気な人だなぁ。体力が無尽蔵だわ。)
「んぅ・・・、にい・・・さま・・・?」
「おや、起きたか、クロエ。おはよう。」
手元を見ると、いつの間にかクロエが目を覚ましていた。まああんだけ騒げば起きるよな、そりゃ。って俺ずっと撫でてたのか。気持ち良すぎて違和感なかったから気づかなかった。
「おはようございます、兄様。束様とは一体何をお話に?」
クロエは俺のことを「兄様」と呼ぶ。正直恥ずかしいので何度か止めるよう指摘したのだが、頑として止めない。まあ、慕われてるってことだな。
「仕事のことだ。ちょっと遠出する予定があってな。」
俺はクロエの手を掴んで立ち上がる。クロエは恥ずかしいのか、少し顔を赤くしてモジモジしている。うん、可愛い。
「とりあえず、束さんの所に行こう。話はそこでな。」
「は、はい。」
俺はクロエと共に研究室に向かう。未来に横たわる輝かしい青春に期待を抱きながら。
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