第十三話
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って知ってるの?まだ名前すら言ってないのに」
「フン、白々しい。そこの欠陥品を仕向けたのが誰なのかくらい、分かったから来たんじゃないのか?」
「あっさりと認めてくれたな。これで色々と楽になるよ」
刀を抜いた瞬間、札を構えていた連中が全員札を投げてきたので・・・効果を現す前に全て斬り裂く。
「・・・君は、」
「さて、と。まだやるのかい?」
なんか言ってくるのを無視して周りの連中に問いかけると、全員が一歩引いた。
「最終警告だ。そこの首謀者以外にはチャンスをくれてやる。今すぐここを出て、自首して来い」
その言葉が何か琴線にでも触れたのか、言霊を唱えて奥義を発動しようとする。
まったく・・・せっかくの親切心を、無駄にするなんてな。
「聞くきはない、と。・・・口を閉じろ」
その瞬間、言霊を唱えていた全員が口を閉じた。
この程度の古い言霊でどうにかなるなら、かなり楽が出来るな。
「・・・君、本当に卵なのかね?」
「ああ、紛れもなく卵だよ。それくらいは分かってるんじゃないか?・・・いや、分かってたから暗殺なんて仕向けたんだろう?」
「・・・そうだな。そうであったか。・・・日本の面汚しが」
おーおー、睨んできてますなー。
何人かはその霊圧だけで倒れそうになってるが、俺には何の被害もない。
「全く・・・光也のヤツの人選だけは信用していたのだがな。それをまさか、このようなヤツに・・・」
「副所長、それはどういう・・・」
「オイオイ・・・側近にすら言ってないのかよ」
「言う必要はなかろう。消え行くものの事など」
俺のことは殺す前提かよ・・・ったく、面倒な。
雪姫も何かと見てるし・・・いっそ名乗っちまうか。
「はぁ・・・そういや、アンタは俺の元の名前について知ってるのか?」
「知らないね。なぜか、私の権限でも知ることが出来なかった」
なるほど、やっぱりそっちの方が機密レベルは高いのか。
そう考えながら結界を張る。
「何のつもりかな?」
「誰も逃がさないためだ。・・・さて、皆様方。冥土の土産に俺の名乗りを聞かせてやる」
ここにいるのは雪姫とこれから殺すやつらだけ。
だったら、名乗っても大した問題はないよな?
「日本国第三席、『型破り』寺西一輝」
この時点で、副所長以外の全員が驚いていたが、次の一言でさらに上書きされる。
「失いし名は鬼道。外道と呼ばれし、道を外した一族也」
『っ・・・・・・!!』
お、全員が息を呑んだな。
さて、と。
「まずはザコを一掃」
そう言いながら腕を一閃し、副所長以外の敵全員が真っ二つになる。
本当に弱いな。防御の術くらい反射で張れるようにしとけよ。
「
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