暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
歌い手、逃げ回る
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何もない時間を過ごしてから・・・再び巨人族の襲撃を受けた。
 それを、ジン君が新しく受け取ったギフト・・・ペストを使って退けて、僕はこれで終わりだと思っていた。だからなのかな?僕は油断していた。

 相手が使っていた竪琴、あの音に変なものが混ざっていることに気付きながらも僕は何も考えなかった。
 本来なら、楽器や音楽といったものに対して一番敏感に反応できる僕たち四人は、むしろ一番出遅れた。
 そして・・・ゲームが、開始された。

『ギフトゲーム名“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”

   ・プレイヤー一覧
      ・獣の帯に巻かれた全ての生命体。
      ※但し獣の帯が消失した場合、無期限でゲームを一時中断とする。

   ・プレイヤー側敗北条件
      ・なし(死亡も敗北と認めず)

   ・プレイヤー側禁止事項
      ・なし

   ・プレイヤー側ペナルティ条項
      ・ゲームマスターと交戦した全てのプレイヤーは時間制限を設ける。
      ・時間制限は十日毎にリセットされ繰り返される。
      ・ペナルティは“串刺し刑”“磔刑”“焚刑”からランダムに選出。
      ・解除方法はゲームクリア及び中断された際にのみ適用。
      ※プレイヤーの死亡は解除条件に含まず、永続的にペナルティが課される。

   ・ホストマスター側 勝利条件
      ・なし

   ・プレイヤー側 勝利条件
     一、ゲームマスター・“魔王ドラキュラ”の殺害。
     二、ゲームマスター・“レティシア=ドラクレア”の殺害。
     三、砕かれた星空を集め、獣の帯を玉座に捧げよ。
     四、玉座に正された獣の帯を導に、鎖に?がれた革命指導者の心臓を撃て。

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
                        “          ”印』


 それも、おそらくこれまでに経験した中で最も最悪のゲームが。

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