暁 〜小説投稿サイト〜
Hounds 〜ハウンズ〜
序章
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はため息をついて文句を言う。

「僕がやるの〜?」

「しょうがないでしょ。ダイヤさんを起こせるのはあなたしかいないんですから。」

「分かったよ、、、。」

リーダーはドアをノックして、部屋の中に呼びかけた。

「ダイヤちゃーん起きて〜。頼むから〜。」

するとリーダーのケータイにメールが届いた。そこには四文字熟語のように短絡的な言葉が載っていた。


『五分要求』

横から覗き込んだクールの表情が固まる。

「あはは、やっぱり五分なんだ。皆考えは一緒だね〜。」

「何であなた達は変なとこだけ似てるんですか!リーダー、さっさと起こしてくださいよ!」

「はいはい。ちなみに今日の朝ご飯は?」

「今関係ないでしょ、、、。コロッケですよ。あっそうか。」

何か思いついたようにドアの前に立つ。もう一度自分でわざとらしく呼びかけた。

「あーあ。朝ご飯は僕特製のコロッケなのになー。これはしょうがないですね。ダイヤさんの分は皆で食べちゃいましょうかー。」

言い終えると、ドアから大きく一歩下がった。リーダーが首を傾げる。すると部屋の中から何かが向かってくるような音が響いた。次の瞬間、
バタンッと勢い良く開けられたドア。
運悪くドアの開く側にいたリーダーが情けない声を上げて開いたドアと壁に挟まれる。出てきたのは黒髪でロングヘアの美少女。息を荒くして、目をキラキラと輝かせている。

「おはようございます。ダイヤさん。」

やっと、という感じで話すクール。ダイヤは急かすようにせめ寄った。

「朝食要求。」

「もう出来てるんですよ。早く下に行ってください。」

「任務了解。」

ダイヤは目にも止まらぬ速さで下へと降りて行った。開いたドアがゆっくりと閉じていくと、壁に張り付いていたリーダーがずるずると倒れていった。

「さっきの分、お返しですからね。じゃ、早く行きますよ。たぶん皆さん待ってますし。」

リーダーを置いて先に下へ降りる。

「僕、一応リーダーだよね、、、。それに僕いなくてもよかったじゃん、、、。」

一人呟いた後、皆が待つリビング兼食卓に向かう。丸いテーブルに乗っている、朝食としては豪華な食事を囲んでいつものメンバーが座っていた。

「遅いよ!リーダー!食べ盛りの子供を待たせるなんて!」

この幼い口調の子供の愛称はチビ。愛称は見た目から来ている。

「おめぇはもっと食ってデカくならなきゃいけねぇかんな!皿は小っせぇけどよ!あははは!」

馬鹿にするように話すのはギラついた目をした青年、どこかクールと似た面影があるのは彼らが双子の兄弟だからだ。愛称はヒート。

「うっさいな!これから食べる量が増えるんだよ!いつかお前も抜かしてやるかんな
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