序章
[3/4]
[1]次 [9]前 最後 最初
はため息をついて文句を言う。
「僕がやるの〜?」
「しょうがないでしょ。ダイヤさんを起こせるのはあなたしかいないんですから。」
「分かったよ、、、。」
リーダーはドアをノックして、部屋の中に呼びかけた。
「ダイヤちゃーん起きて〜。頼むから〜。」
するとリーダーのケータイにメールが届いた。そこには四文字熟語のように短絡的な言葉が載っていた。
『五分要求』
横から覗き込んだクールの表情が固まる。
「あはは、やっぱり五分なんだ。皆考えは一緒だね〜。」
「何であなた達は変なとこだけ似てるんですか!リーダー、さっさと起こしてくださいよ!」
「はいはい。ちなみに今日の朝ご飯は?」
「今関係ないでしょ、、、。コロッケですよ。あっそうか。」
何か思いついたようにドアの前に立つ。もう一度自分でわざとらしく呼びかけた。
「あーあ。朝ご飯は僕特製のコロッケなのになー。これはしょうがないですね。ダイヤさんの分は皆で食べちゃいましょうかー。」
言い終えると、ドアから大きく一歩下がった。リーダーが首を傾げる。すると部屋の中から何かが向かってくるような音が響いた。次の瞬間、
バタンッと勢い良く開けられたドア。
運悪くドアの開く側にいたリーダーが情けない声を上げて開いたドアと壁に挟まれる。出てきたのは黒髪でロングヘアの美少女。息を荒くして、目をキラキラと輝かせている。
「おはようございます。ダイヤさん。」
やっと、という感じで話すクール。ダイヤは急かすようにせめ寄った。
「朝食要求。」
「もう出来てるんですよ。早く下に行ってください。」
「任務了解。」
ダイヤは目にも止まらぬ速さで下へと降りて行った。開いたドアがゆっくりと閉じていくと、壁に張り付いていたリーダーがずるずると倒れていった。
「さっきの分、お返しですからね。じゃ、早く行きますよ。たぶん皆さん待ってますし。」
リーダーを置いて先に下へ降りる。
「僕、一応リーダーだよね、、、。それに僕いなくてもよかったじゃん、、、。」
一人呟いた後、皆が待つリビング兼食卓に向かう。丸いテーブルに乗っている、朝食としては豪華な食事を囲んでいつものメンバーが座っていた。
「遅いよ!リーダー!食べ盛りの子供を待たせるなんて!」
この幼い口調の子供の愛称はチビ。愛称は見た目から来ている。
「おめぇはもっと食ってデカくならなきゃいけねぇかんな!皿は小っせぇけどよ!あははは!」
馬鹿にするように話すのはギラついた目をした青年、どこかクールと似た面影があるのは彼らが双子の兄弟だからだ。愛称はヒート。
「うっさいな!これから食べる量が増えるんだよ!いつかお前も抜かしてやるかんな
[1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ