第一部:幻想郷入り
第一章『幻想郷入り』
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公園か」
「勉強になったか?」
「大体のことは把握した」
「うむ。忘れんなよ」
風は念を押すように言ってきた。
だけど輝は苦笑いをして返事をするしかなかった。
あんな大量な話を一回聞いて覚えたら怪物並だと思う。
電車が駅に到着して輝たちは改札を出て駅の外にでた。
外に出たらすぐに零が見つかった。
零もこちらに気が付いたらしくこちらに近寄ってきた。
「お前らやっと来たか」
「うすうすうぃ〜す。そんなに遅かったか?」
輝は零に挨拶をして、腕時計を見た。8時36分、集合時間まで15分位も前だ。
「なんでおまえ轟ヘアーにして来なかったんだよ」
「風と同じこと言うんじゃねーよ。いいじゃん別に、カチューシャしてオールバックにしているから」
「轟はカチューシャなんてしてね!」
零に指先を向けられツッコまれる。
「そんなもん知るか!そんなに言うなら教えやがれ!」
「それはヒミツ♪」
「クソッたれが――!」
零がボケたら輝ではどうにもならない。やっぱり風じゃないとツッコめない。
「お前らいい加減に早くしろ」
輝と零のやり取りに見かねたのか風が話しに割り込んできた。だがしかし、口元を手で押さえていてにやけていた。
コノヤロウ。
こんなやり取りをしつつ輝たちは柏いきの電車を待った。
「電車来るまでまだ時間があるね」
「そんなら、輝のために東方話でもするか」
「ありがとうございます」
「零と俺が東方話をするからそれを聞け。聞いていて解かんない所が有ったら質問しろよ」
そう言い終るとすぐさま零と話に入った。
前までは東方とか言う話とかサッパリ解かんなかったけど、風のおかげでなんとか二人の話について来られるようになってきた。
なんとか二人の話について行くように輝は思考を回転させ、疑問に思ったところは風に質問して東方のことを覚えて言った。
こんなやり取りを何回かやっているうちに電車が来る時間帯になった。
輝は時間を確認するため腕時計を見たら、変な違和感があった。
いつの間にか輝の隣に女性が居たのだ。
背は輝よりちょっと高く、髪は金髪でウェーブが掛かっていてロング。日傘を持っていて服は貴族が着るような洋風な服で紫色が目立っていた。そしてかなりの美人だ。
女性は輝に気付いたらしく軽く微笑み会釈をして来た。
輝も慌てて会釈を返した。
女性はまた微笑み、再び前を向いた。
再び風たちの話を聞こうとしたら風たちも女性を見ていた。そして風がこんな事を言ってきたのだ。
「紫じゃね?」
「ん?ゆかり??」
何度か風たちの話に出てきた名前だが、輝はあまり覚えてない。
「まさか、有り得ねぇーよ」
零は手首を振りながら答えた。
「だよな。そういえばゆかりん
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