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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第16話 最後の殺し合い VS人の皮を被った化け物
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れ」
「い、いやだよ……あの人、とっても強いんだよ……? 勇人君、死んじゃうよ!!」
「あいつを何とかしないと、皆は殺されるんだぞ!!」
「いやだ!! あの人が襲ってきてもアリア先輩がやっつけてくれる! それに分かるの……ここから先はとても危険だって……それに……勇人君がこのまま行っちゃたら……もう……戻ってこない気がするの!……だから、お願い……」
「……!!」
「あかりちゃん……」


「皆……ごめんな。雄一を頼む」

「あっ」


勇人はあかりの手を振り払って走っていった。


あかりたちが勇人を追いかけようとするもうまく体が言うことを聞いてくれない。まだ、相馬から発せられた殺気によって恐怖で体が動かないのだ。


「勇人!! ダメだ!! 行くな!!」


後ろで火野が叫んでいるがそれでも走るのをやめない。
















「くそっ!! 相馬の奴、どこに行った!!」




「おい!! そこのガキ!!」
「!?」

急に男達が現れた。


「相馬の野郎からテメエを殺せば報酬を弾んでやるって言われててな……悪いが死んでもらうぜ」
「邪魔だ。僕は今、機嫌が悪いんだ命の保証はできないぞ!!」

勇人はナイフを構える。


「ぬかせ!!」

男達が一斉にかかってきた。


「死ね!!」
「死ぬのはそっちだ!!」

殴りかかってきた男の攻撃を躱し、頭部にナイフを突き刺す。 まずは1人。


(よし、この調子で――)



「ぐっ!?」


顎に突然強い衝撃がかかり、視界が歪む。


「とどめだ!!」
「……!!」


声のする方に向かってハンドガンを取り出し、発砲する。


「ぐあっ!!」

どうやら当たったらしい。だんだん視界が元に戻ってくる。


勇人は後ろに数回バックステップをして男達から距離を取る。

(何とかなったか……銃弾が当たらなかったら危なかったな……さて、時間はかけられない。近づいて頭に弾丸をぶっ放して殺すしか方法はないか……)


勇人は地を蹴り男たちに接近して、頭を狙って引き金を引く。


ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!!


1人、2人、3人と倒れていく。



「調子に乗るな!!」
「ぐっ!!」


死角から男に殴り倒される。


(しまった!! 銃が……)


「ひひっ。これで終わりだ!」

「!!」


鉄パイプを持った男が跳躍し、殴りかかってきた。反射で目を瞑る。




ドンッ!



バシッ!!



何かが目の前に降って来る音と、何かが受け止められ
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