暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第16話 最後の殺し合い VS人の皮を被った化け物
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
もいい」



相馬が構えた瞬間、殺気が辺りを包みこんだ。



「なにこれ……」
「……怖い……」



間宮たちは恐怖に体を支配され動けないようだ。



「皆、しっかりしろ!!」
「まずは、貴様だ」


相馬が島を見ながら呟く。そして――



「お姉さ――」
「島――!!」


相馬が島の前に一瞬で移動し、島にパンチを繰り出す。




ドゴォッ!









「ぐ……」


「勇人…………!!」


勇人が島の前に立ち、相馬の攻撃から庇っていた。



「驚いたな。まさか、自分の生にしか関心を持たない“裏”の出身である君が人を庇うとは……」


相馬が驚きながら呟く。


「生憎、自分の命よりも……大事なものを見つけたんでね……」





「よくも勇人を!!」


雄一が怒りながら銃を取り出し、相馬を撃つ。



「それなりに良い腕だ。だが、所詮はこの程度」



相馬は銃弾を躱し、一瞬で雄一の目の前に移動する。


「なっ!?」


相馬の拳が雄一の腹部にめり込んだ。




「がはっ!!!」


パンチをくらった雄一が後ろへ倒れる。


「そ、そんな、銃弾を避けて一瞬で……」


「諦めろ……“表”の人間では“裏”の人間には敵わない」


相馬が倒れている雄一にとどめを刺そうと懐からナイフを取り出して振り降ろす。



ガキィン!!





勇人がナイフで相馬のナイフを受け止める。


「勇人君……」


「くらえ……!!」
勇人が相馬に蹴りを放つ。


「!!」
相馬が素早く後ろに下がる。






ドオォン……


遠くから爆発する音が聞こえる



「国の犬どもめ……これ程速く仕掛けてくるとは……悪いが君たちの相手をする時間が無くなったようだ……だが、君たちは必ず殺す。いや、ほんの数人じゃ寂しいか? そうだな……武偵高にいる君たちの仲間も皆殺しにしてあげよう。家族も含めてな」



「なっ!?」

「そ、そんな!?」

「相馬あああ!!! 貴様!!」

勇人が相馬に怒鳴りつける。




相馬は、何かを地面へ転がす。

(スタングレネード!?)


勇人が気づいた瞬間、あたり一帯を光が包んだ。



目を開いて、周りを見てみるも相馬の姿はない。





「野郎……逃がすか……」


勇人は相馬を追い、走り出そうとする。


しかし、左腕を誰かに掴まれた。


「…………間宮、離してく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ