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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第16話 最後の殺し合い VS人の皮を被った化け物
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御友人」

「!?」

「お前は……!!」


突然、誰かに話しかけられた。 しかも僕の名前を……。



路地の奥の影から、サングラスをかけた男が現れた。

「勇人、こいつがさっき言ったヤバイ奴だ。 なんでお前の事を知っているんだ?」
「こいつが……」


「勇人君!! 雄一君!!」
「大丈夫か!?」


間宮たちが後ろに現れた。


「み、皆!? なんでついてきたんだ!?」
「あ〜あ、全員連れてきたのか? 勇人」
「先に行けっていっただろう!?」
「仲間を置いて逃げるなんてできないよ!!」

僕と似たようなこと言いやがって……。

「あかりちゃんの優しさに感謝することね」
「ええい! 来ちまったからには仕方ねえ!! あいつをブッ飛ばすぞ!!」


「ほお、最近の若者は威勢が良いな。良い事だ」


(この男、間違いなく……)



「テメエ……“裏”の人間だな……それに、なんで僕の名前を?」 
「天原勇人君、君の事は知っているよ。この世界でたった1人の力で生きている猛者は数人程度だからね。情報を得るのは君たち武偵の基本だろう? 落ちこぼれの皮を被った諜報員さん」

「…………」

「“裏”? (“裏”って夾竹桃が勇人君に言ってた……)」
「おい、“裏”ってなんだよ?」
「夾竹桃も言っていましたね……」



「おや、話していないのかね? では、私が分かりやすく説明しよう。1からすべて」




「“裏”とは、君たちが言うところの無法地帯だ。武装検事、公安0課などのほんの一握りの人間しか知らない国家機密でもある。世を騒がせる凶悪犯罪者のほとんどは“裏”の出身だ。 「もはや“裏”に住まう者は人間ではない」と言われる程にな。今、お前たちと共にいるその男もまた“裏”の出身だ。それにその男は特に血の匂いが酷い。両手で数えきれないほど人を殺した証だ」

 
男が勇人に指を指しながら説明する。


「………………」

「勇人、本当か?」
「勇人君……」
「おまえ……」
「真実なんですの?」
「黙ってないで答えてください……」



「ああ、その通りだよ。皆、僕は“裏”の出身にして……正真正銘の犯罪者だ」


「そんな……」


「悲しんでいる所、悪いが私の顔を見たからにはここで死んでもらう。顔を見られたら殺すのがこちらのルールでな」


(うわ……理不尽だな……こちらのルール……か……)


「お前、組織の人間か?」
「おや、組織の事を存じているのか、確かに私は組織の人間だ。おっと、自己紹介を忘れていたな。私の名は相馬鷹男。組織のリーダーだ。仮ではあるがな」
「!?」
「まあ、そんなことはどうで
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