第16話 最後の殺し合い VS人の皮を被った化け物
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
御友人」
「!?」
「お前は……!!」
突然、誰かに話しかけられた。 しかも僕の名前を……。
路地の奥の影から、サングラスをかけた男が現れた。
「勇人、こいつがさっき言ったヤバイ奴だ。 なんでお前の事を知っているんだ?」
「こいつが……」
「勇人君!! 雄一君!!」
「大丈夫か!?」
間宮たちが後ろに現れた。
「み、皆!? なんでついてきたんだ!?」
「あ〜あ、全員連れてきたのか? 勇人」
「先に行けっていっただろう!?」
「仲間を置いて逃げるなんてできないよ!!」
僕と似たようなこと言いやがって……。
「あかりちゃんの優しさに感謝することね」
「ええい! 来ちまったからには仕方ねえ!! あいつをブッ飛ばすぞ!!」
「ほお、最近の若者は威勢が良いな。良い事だ」
(この男、間違いなく……)
「テメエ……“裏”の人間だな……それに、なんで僕の名前を?」
「天原勇人君、君の事は知っているよ。この世界でたった1人の力で生きている猛者は数人程度だからね。情報を得るのは君たち武偵の基本だろう? 落ちこぼれの皮を被った諜報員さん」
「…………」
「“裏”? (“裏”って夾竹桃が勇人君に言ってた……)」
「おい、“裏”ってなんだよ?」
「夾竹桃も言っていましたね……」
「おや、話していないのかね? では、私が分かりやすく説明しよう。1からすべて」
「“裏”とは、君たちが言うところの無法地帯だ。武装検事、公安0課などのほんの一握りの人間しか知らない国家機密でもある。世を騒がせる凶悪犯罪者のほとんどは“裏”の出身だ。 「もはや“裏”に住まう者は人間ではない」と言われる程にな。今、お前たちと共にいるその男もまた“裏”の出身だ。それにその男は特に血の匂いが酷い。両手で数えきれないほど人を殺した証だ」
男が勇人に指を指しながら説明する。
「………………」
「勇人、本当か?」
「勇人君……」
「おまえ……」
「真実なんですの?」
「黙ってないで答えてください……」
「ああ、その通りだよ。皆、僕は“裏”の出身にして……正真正銘の犯罪者だ」
「そんな……」
「悲しんでいる所、悪いが私の顔を見たからにはここで死んでもらう。顔を見られたら殺すのがこちらのルールでな」
(うわ……理不尽だな……こちらのルール……か……)
「お前、組織の人間か?」
「おや、組織の事を存じているのか、確かに私は組織の人間だ。おっと、自己紹介を忘れていたな。私の名は相馬鷹男。組織のリーダーだ。仮ではあるがな」
「!?」
「まあ、そんなことはどうで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ