第四章
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いた人がね」
ブラウンにしてみればだった、このことは。
「弱いんじゃないかな」
「弱いですか」
「だってね、アメリカだともっと凄いことが一杯あるからね」
アメリカはそうした国だ、とにかく個性的な人間や動物、自然に満ち溢れている。そうした国であるからだというのだ。
「ポルターガイスト位じゃ」
「驚かないですか」
「別に殺されたりしないじゃないか」
「まあいきなり銃でズドン、はないですね」
「アメリカではそっちも多いからね」
「殺されないならですか」
「決まった時間にだけ暴れるのなら怖くないよ」
全く、というのだ。
「僕にとってはね」
「考えてみればそうですね」
業者の人もだ、言われてみればだった。
「騒がしいだけですね」
「それも決まった時間に決まった場所でだけね」
「騒ぐだけなのね」
「何ともないよ。むしろ上手に使えばね」
ポルターガイストもだというのだ。
「あんないいものはないよ」
「そうなりますか」
「隣にサイコ殺人鬼がいるよりずっとましだよ」
笑って言うブラウンだった。
「いや、お金にもなっているからいいよ」
「何かこれまで怖がって出て行った人がおかしく思えますね」
「アメリカにいたらあれ位何でもないから」
「特にですか」
「そう、気にしないどころか役に立たさせてもらってるよ」
笑顔で答えるブラウンだった、そして彼と家族はポルターガイストと共に暮らして規則正しく健康な生活を送り観光スポットとしての収入も手に入れて幸せに過ごすのだった。
ポルターガイストは使いよう 完
2014・3・21
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