第二章
[8]前話 [2]次話
「気軽に出来たけれど」
「二人だとね」
「息を合わせないといけないし」
「動きも」
それもだと話すのだった、二人はスケート場から出て今は席に座っている。
そうしてだ、淳は麻友にこう言った。
「あのさ、俺としてはね」
「加藤君は?」
「うん、やっぱり一人の方がね」
「楽っていうのね」
「やるにしてもね」
そうだというのだ。
「そう思うよ」
「ええ、私もね」
麻友もだ、淳と同じことを感じていた。
「一人で滑って舞っている方がね」
「楽だよね」
「そう思ったわ」
「そうだよね、ただ」
確かに一人の方が楽だ、しかしだった。
淳はそれでもだ、こう言うのだった。
「面白かったね」
「ええ、二人だとね」
「何か普段と違ってね」
その一人の時と、というのだ。
「二人で滑ると」
「一体感?」
「そうそう、それがあるよね」
こう麻友に言うのだった。
「何かね」
「そうよね、私実はね」
麻友は淳のその顔を見つつ話した。
「ペアをしようって思ったのは」
「そうそう、それどうしてなの?」
淳も麻友にその理由を尋ねた。
「どうしてそう思ったのかな」
「テレビとかで観ていると綺麗だったから」
男女のペアで滑るのが、というのだ。
「バレエみたいで」
「実際にフィギュアってそうだしね」
「そう、バレエから生まれているから」
「そのこともあってなんだ」
「そうなの、してみたいって思ったのよ」
ペアでのフィギュアを、というのだ。
「それでやってみたけれど」
「確かに大変だけれどね」
「それでもよね」
「楽しかったね」
「ええ」
これが二人の感想だった、最初にペアで滑ってみて。
淳も麻友もだ、このことを二人で言うのだった。
「よかったわね」
「そうだね、それじゃあ」
「これからもしてみる?」
麻友から淳に提案した、彼にその顔を向けて。
「そうする?」
「そうだね、じゃあね」
「ええ、それじゃあね」
こう二人で話してだ、そしてだった。
実際に二人で練習を続けた、確かに動きはぎこちない。二人共息が合っておらずばらばらな感じだ。だが。
次第にだ、少しずつだったが。
息が合ってきて動きもまとまってきた、それは津山も見て言った。
「いい感じになってきたわ」
「そうですか、全然と思いますけれど」
「それでもですか」
「ああ、少しずつだけれどな」
それでもだというのだ。
「よくなってきているな」
「じゃあこのままですね」
「私達二人で滑ってもいいですね」
「君達がそう思うのならな」
それならというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ