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ジャガイモ
第一章
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ェネッリはローマでレストランを経営していてメリオッティは菓子を売っている。実際にドイツ人達が二人の店に多く来てお金を落としてくれている。
 だから二人はドイツ人は嫌いではなかった、だがジャガイモを食べようという気には全くならなかった。イタリア人の食べるものではないと思っていた。
 しかしだ、その二人にだった。
 ある日彼等が夜に店を閉めた後で一杯やる店を探しているとだ、二人の前に。
 見たことのない店があった、その店はというと。
「?ビール?」
「ソーセージかよ」
 二人で店の壁のところに掲げられているメニューを見て言った、イタリア語で書かれているそのメニューを。
「ザワークラフトにな」
「アイスバインもか」
「それにジャガイモもだってよ」
「完全にドイツだな」
「ああ、そうだな」
 誰がどう見てもだった、そのメニューはドイツのものだった。そえでマッチェネッリはメリオッティに笑ってこう言った。
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