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とある星の力を使いし者
第145話
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ラレータ)は死なないだろうが、とりあえず確実に足をなくす。
後は傷を負ったその他三人ともども、一方通行(アクセラレータ)をじっくり料理すればいい。

(甘々だぜェ、一方通行(アクセラレータ)
 車なンか使っちまったら、もう繊細な風の操作は使えねェ!
 あのクソガキの登場は予想外だったが、このミサイルは防げねェ!)

ハイな笑みを浮かべて、引き金を引こうとした時だった。
一瞬木原は自分の目を疑った。
ワンボックスの屋根に一人の男が立っている。
先程舞い降りた男だった。
その男は和弓のような木でできたシンプルな形をした弓を構えている。
矢は六〇センチ程の鉄の矢だ。
弓道でもするかのような凛々しい姿勢で真っ直ぐこちらを見ている。
見つめ合う事一秒。
木原は引き金を引き、男は矢から手を離す。
携行ミサイルは真っ直ぐワンボックスに向かって、矢は向かってくるミサイルに向かって行く。
矢は全くぶれる事無く、ミサイルにぶつかる。
コン、と小さい音と同時にミサイルが爆発する。
爆炎が収まると、ワンボックスは角を曲がっていた。
木原は歯を強く噛み締めた。
ギリッ!、と音が他の黒ずくめの男達の耳にも聞こえた。

(あのクソガキ。
 この風と天候にもかかわず、矢が一切ぶれなかった。
 そもそも、この状況で弓で迎撃するなんてどんな馬鹿だァ?)

非常に苛立っていた。
さっきまで思い通りに進んでいたのに、途端に狂いだした。
あの男がやってきてから。
木原にしては珍しく、あの男の顔を覚え、次に会ったらぶち殺すと思うのだった。
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