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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第八話 Xasarda
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「アルス! 何してるの!? ちょっと! マジでもたないって!」
 玖渚も防戦一方だ。
 攻撃を防いでいる間にも、背後から攻撃がやってくる。
 結果、どちらにしろ攻撃を受けることになる!
 くそ……! 本当はとっととザサーダを倒したいが……。
 あいつはグリーンポインター。
 俺が攻撃したら俺がオレンジポインターになっちまう。
 そうなりゃ、ギルドの面々に迷惑をかけることとなる……。
 この場合、玖渚に頼むべきなのだろうが、あんな小さいやつにPKなんか頼めるはずがない……!
 だから、まずは、このゾンビ共の対処が先!
「玖渚! 壁側だ! 壁を背にして、攻撃を受ける範囲を限定する!」
「わかった! 回復ポーションを使いながら壁に逃げよう!」
 そんなやり取りをし、一度壁側へと撤退。
 同時に、わずかな間に減った体力を回復。
 さて……ここからだ!
「玖渚、俺はバーサークを使う! 俺の体力が減ったら回復結晶かなんかででも回復頼めるか!?」
「ああ、わかったよ! 少しでも数を減らしてね!」
「任せろ!」
 これで、一気に相手に大ダメージを……!
 そう思い、発動しようとした瞬間。
「う、お……あれ?」
 突如、目の前に浮かぶ、スキル発動不可表示。
 なんだ……コレ。
 そう思った直後、ユイツーの声が聞こえる。
「あはは! そんな強化系スキル、使わせるはずがないじゃないですか。
このクエストの支配者は私なんですよ? 一部のスキル制限くらい簡単に出来るんですよ」
 ……マジかよ!
 コイツは……マズいぞ……!
 襲い掛かってくるゾンビ。
 対応して、反撃の期を伺う俺と玖渚。
 攻撃力は俺や玖渚のほうが上だ……!
 しかし、手数では圧倒的にあっちに分がある。
 回復ポーションを使う暇もないっ……!
 一体、一体でも減らせれば……!
 ……待てよ、一体?
 だったら……一か八か!
「玖渚……ちと盾役頼んだ!」
「え、ちょっと!? そんな無理ゲーだって!」
 必死に相手の攻撃に対応する玖渚を横目に、俺は、剣を大きく振りかぶる。
 飛んでくる攻撃で、HPがゾリ、と削られる。
 一秒。
 相手からの連撃。 輝くエフェクト。
 二秒。
 HPバーが黄色に変化する。 残りはもうない!
 三秒!
「リミッター! ブレイク!」
 三秒間のみの、短縮溜め!
 しかしこれでも……!
「………ッ!????」
 目の前で攻撃していた、ダッカーのHPが一気に0に変わる。
 そこを、突破口にする!
「輝けッッ!!!」
 アバンスラッシュ、グランツァでその間を駆け抜け。
 同時にコンボを発動。
 振り向きながら発動することで、めくり効果が発動。
 隣にいたケイタに六連コンボを叩き込む!

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