暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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†††Sideシャマル†††
オーディンさんの体に巣食っている毒の進行を抑えるために治癒魔法・静かなる癒しをかけ続けて十数分。
「意識を取り戻したんですねっ、オーディンさんっ」
膝枕していたオーディンさん。彼の目が私を目をしっかりと捉えてた。意識を失う直前とは違って焦点がちゃんと合ってる。順調に毒の効果が薄れていってる証拠。私の魔導を使い続けてるから、少しずつだけど、でも良くなっていってるのね。だと言うのに、「動けない今、悪魔を討つ好機だッ!」とザフィーラが討ち漏らした敵が4人襲いかかってきた。
――風の足枷――
私とオーディンさんの周囲に、小型の竜巻を7つ発生させる。いきなり目の前に現れた私の魔導に、連中は突撃の勢いを消す事が出来ずに突っ込んで、粉砕された鎧を撒き散らしながら吹き飛んで行った。ザフィーラから『すまん。大丈夫だったか?』という思念通話が送られて来た。返事は決まってる。『ええ、何も問題ないわ』だ。確かに私は前線で戦うような騎士じゃないけど、それでも・・・・
「あなた達なんかに負けないわ」
私たちの周辺に倒れ伏す騎士たちに言い放つ。するとオーディンさんが『君たちは本当に心強いな』と思念通話を送って来た後、自力で体を起こした。慌てて止めようとするけれど、「ここまで回復できればあとはどうとでもなる」って言って、
――
傷つきし者に
(
コード
)
、
汝の慈悲を
(
ラファエル
)
――
魔導を発動させた。見惚れる程に綺麗な蒼い淡光がオーディンさんを包み込む。見る見るうちにオーディンさんの顔色が良くなっていくのが判る。あまりの回復力に開いた口が塞がらない。
「ありがとう、シャマルのおかげだ。シャマルがずっと魔導を掛けてくれたからこそ、こうして自身の魔道を扱えるまで回復できた」
オーディンさんは言う。私が静かなる癒しで毒の進行を妨げている間、オーディンさんは毒の成分を調べて抗体を少しずつ魔力で生み出して、毒の効果を打ち消し合っていたって。そして拮抗が崩れたついさっき、意識を覚醒させて自身の魔導で一気に毒を殲滅した。
アムルの街の医者をしていると聞いたけれど、まさかこれほどの腕を持つ方だとは思いもしなかった。呆けていると、シグナム達が解毒剤を求めて敵騎士団の団長ファルコと戦っている森の中から、天を衝くほどの大きな火柱が上がった。
シグナムの炎である事が判る。でもシグナムにあんな強大な炎を発生させる魔力も魔導も無いはずなんだけど・・・。一体何が起こっているのかしら、あの森の中で。そんな疑問を抱いた時、「おそらくアギトがシグナムと融合したんだろう」ってオーディンさんが言った。
「シグナムとアギトちゃんが・・・! あっ、シグナムったら勝手にオーディンさんのアギトちゃんと融合なんかして――」
「い
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