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Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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にみんなに心配かけたくないって言って。マイスターはみんなの事ばかり考えているのに、時折自分の事を無視したりする。そこのところを治してくれればいいんだけどなぁ・・・はぁ。

「それで騒いでいるのか」

「ごめんなさい、オーディン先生」

「まぁ知られたのならしょうがないさ。話をつけてくるよ」

マイスターはモニカの頭をポンポン優しく叩いて、玄関へ向かう。あたしたち全員もマイスターに続く。そして玄関に到着して、マイスターの姿を見つけた街のみんなが「先生っ」「オーディンさんっ」ってマイスターの名前を呼んでもっと騒がしくなった。エリーゼも「オーディンさん、もう大丈夫なのですかっ?」マイスターのところにまで駆け寄って来た。

「ああ、もう大丈夫。心配を掛けた。あとは私が話をしよう」

マイスターはそう言って、みんなのところまで歩いて行った。

†††Sideアギト⇒オーディン†††

さて、どうしたものか。みんなの話を聞き、少々困った事になってしまったと頭を悩ます。話の大まかな内容は、まず謝罪だった。私の記憶障害の事を知らずにいた事と、その原因である魔力枯渇を促す戦闘に送り出していた事。
それについてはこちらが隠していたから気にしないでほしい、と・・・。で、今度はお叱り。どうして黙っていたのか、と。教える必要がなかったかなぁ、と答えるとすっごい怒られた。まぁここまではいいとして。問題はここからだ。

「オーディンさんっ。俺、騎士になってオーディンさんの手伝いをしますっ!」

ダニロ(半年前、虐殺者侵攻の際に知り合った兄弟の長男だ)が詰め寄って来た。彼ら兄弟の母親を助けた事で、私は随分と慕われるようになった。それはそうと、弟のアヒム(歳はまだ10歳だ)までも「ぼくもたたかうっ」と聞かない。
そして2人にとって姉であり妹である少女ベッティすらも「何か手伝わせてくださいっ」だ。彼らの母親は困惑顔。子供たちですらこう言いだすのだから、大人たちも似たような事を言い出し始める。なんとか説得を試みたんだが、聞きゃしない。ヴィータが「なあオーディン。こうなったら戦力にしちまった方が・・・」と言ってきた。

「ダメだ。そんな危ない真似はさせられない。私と共に戦うという事は、最前線での戦いに巻き込まれるという事だ。常に死と隣り合わせだ。そんなところに連れて行けない」

「しかしよ先生。あんた、魔力を使えば使うほどまずいんだろ?」

「そ、そうだよオーディンさんっ。記憶が失くなるなんて、そんなの悲し過ぎるでしょっ」

「確かに記憶を失っていくのは悲しいし辛いし、恐い。でも、それで人が守れるのなら安い代償だ。過去は失ってしまうけど、思い出はこうしてみんなと在り続ける限り生まれ続ける。だから大丈夫。それに、私には心強い仲間もいる」

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