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Myth5-Bアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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、ザフィーラは私たちの護衛の為に残存している騎士を討ちに向かう。

†††Sideシャマル⇒ヴィータ†††

森の中に入ってみれば、そこらじゅうからヤバい気配がした。シグナムと並んで獣道を警戒しながら進む。アギトと“闇の書”は少し後ろを飛んでついて来る。にしても、なんか融合騎としてのアギトの姉っていうのが来てるらしいんだけど、名前が五番ってなんだよ。アギトにはちゃんと名前があんのに。数字が名前ってまんま道具扱いじゃねぇか。
でもだからか。アギトがイリュリアを裏切ってオーディンのとこに来たのは。イリュリアなんかより、オーディンのとこで暮らした方が絶対良いに決まってる。オーディンとはあんま話してないし、つか会ったばっかだけどさ、判るんだよな。きっと良い奴だって。ここに来るまでのやり取りでそう確信できた。

「気を付けろヴィータ。地の利はおそらく向こうにある」

「判ってんよ。わざわざ()り難い森の中を戦場に選んだんだ。向こうが優勢になる条件があるに決まってる」

“アイゼン”を握る手に力を込める。急がねぇとオーディンが死んじまうかもしれねぇ。あたしらの事を道具じゃなくて戦友だとか家族だって言ってくれた。今までそんな風に言ってくれる奴なんていなかった。それが嬉しかったんだ。だからこんな形で失いたくねぇ。あたしらは守護騎士だ。主を――オーディンを守るためなら。“闇の書”の頁を埋めて“アイツ”を起こしたっていい。

『ヴィータ』

『ああ、近いところから見られてんな。アギト、警戒しろ』

『判った』

それから少し進んでも全然仕掛けてこねぇ。イライラすんなぁ。ずっと気を張ってて疲れちまった。けど、これが奴らの狙いだって気がするから気は抜けない。

『ヴィータ。この森の中で、単独で複数人と戦って勝つ自信はあるか?』

『場合によりけりだな。毒とかはあたしらに通用しねぇけど、地の利で負けてる以上は簡単にはいかねぇはずだ』

『私も同じ意見だ。しかしこのまま時間が経つのは我らにとって――そうか、それが狙いか』

『オーディンをこのまま毒殺するつもりか、奴らは・・・!』

『そんなっ! マイスターが死ぬなんて絶対に嫌だっ!』

騎士の風上にも置けない奴らに成り下がっちまったな、イリュリアの騎士団は。しゃあない。こうなったらあたしが、って思った時、『仕方ない。こちらから誘き出すぞ。いいな』って、あたしと同じ事を考えてたシグナムから思念通話。断る理由どころか同じ意見だから、『あたしがやろうか?』って訊く。

『いや、私のシュランゲフォルムで行こう。ヴィータ、アギト。その間の防御は任せられるか?』

『うん。任せてくれ』

「『おう、任せとけ』アイゼン、ラケーテンフォルム」

≪Explosion.
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