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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Bアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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力が追加されたりしたら、融合騎なしで勝つどころか戦いにすらならないかもしれない。

『マイスターの家族の先輩として言う。今すぐあたしと融合して、シグナム!』

『・・・・判った。来い、アギト・・・!』

シグナムの元に全力飛行。その途中、フュンフと融合したファルコが突っ込んで来た。まさに一瞬だった。姿が消えたと思ったら、あたしとシグナムの間に現れた。ファルコが左手を伸ばしてきた。あたしに迫る鋭い五本の鉤爪。捕まったら引き裂かれて終わる。避けようにももう軌道変更が出来ない速さで突っ込んだ。どうにか切り抜けようとした時、

――シュワルベフリーゲン――

どこからともなく飛んで来た赤い魔力を纏った鉄球四発が、ファルコの左腕の籠手に二発、体に一発、頭に一発直撃して、ファルコを弾き飛ばした。好機だ。すぐにシグナムと合流して、

「「融合!」」

融合を果たした。

†††Sideアギト⇒ヴィータ†††

シグナムとアギトが融合した。シグナムの背中から生まれた炎の二対の羽が、そこらに舞う葉を燃やす。髪と目の色も変わって、騎士甲冑も少し変ってる。あれが、融合騎(アギト)と融合した姿、か。シグナムが自分の姿を確認して、フッと小さく笑った。ああ、判るぜ、すげぇよ今のお前。

「ああクソが・・・・。ここに来てそっちも融合か・・・」

ファルコがまた獣のような姿勢を取って、シグナムを睨みつけながら両脚の具足と左腕の籠手のカートリッジを一発ずつロード。シグナムはひたすら真っ直ぐにファルコを見詰めて、“レヴァンティン”のカートリッジを二発ロード。
手出ししてぇけど、

「イリュリアが地駆けし疾狼騎士団(フォーアライター・オルデン)、団長・ファルコ・アイブリンガー」

『風の融合騎・ヌンマー・ヌル・ヌル・ヌル・フュンフ』

「主オーディンの下に集いし雲――守護騎士ヴォルケンリッターが将、剣の騎士シグナムと、我が魂・炎の魔剣レヴァンティン」

『マイスター・オーディンの炎の融合騎、アギト!」

騎士としての名乗りを上げた以上、こいつはもうシグナムとファルコの二人だけの決闘だ。ファルコは騎士の誇りを捨てたみてぇだけど、アイツを支援する仲間はあたしがブッ潰した上、“闇の書”の頁を埋める糧にしたから、汚ねぇ真似は出来ないはずだ。

「今の内に言っとくぜ。俺は解毒剤を持ってない」

「なにっ・・・!?」『はあっ!?』

「は?・・・ふざっけんなよテメェっ!」

あたしらは解毒剤のためにこうして戦ったっつうのに、その問題の解毒剤が無いだぁ? マジでふざけんなよ。だったらオーディンはどうなるんだ? まさかこのまま・・・

――シュトルム・シャルフリヒター――

怒りや焦りに思考が乱れたその隙をついたファル
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