第二章
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「九番でも打ってくれると有り難いけれど」
「このことは仕方ないかな」
「キャッチャーは忙しいからね」
打つ方まで中々、というのだ。
「強打のキャッチャーってやっぱり難しいのね」
「古田さんとか城島さんみたいにはね」
「そうそういかないものね」
「やっぱりね」
「というかフォームも動きも固くて」
それで動きが鈍くなってなのだ。
「ボールにタイミングが合ってなくてね」
「打てないのよね」
「そこがなのよね」
誰もが美麗のフォームの欠点がわかっていた、無論本人もだ。
それで何とかしようとしているが中々どうにもならない、しかしここで。
美希がふと気付いてだ、まずは部員達に話した。
「そういえばね」
「そういえば?」
「っていうと?」
「うん、前に話していたあの打法」
部活の後の帰り道で仲間達に話す。美麗は通学路が違うので一緒にはいない。その帰りの電車の中での話だ。
「梨田さんのね」
「あれをなの」
「美麗ちゃんに勧めてみるのね」
「美麗ちゃんスイング自体はいいのよ」
これは練習の成果である、美麗はそれ自体はいいのだ。
だが、だ。それだけで打てるものではない。美麗の難点はやはりこれだった。
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