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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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夜天の魔導書”に少しばかり驚いた。シャマルが「あら、闇の書が・・・」“夜天の書”に手を伸ばし、「主オーディン。戦場へ赴くならば闇の書も共に」と私に差し出してきた。私が受け取るのを見たシグナムが「主オーディン。行き道で闇の書に関してお話しいたします」と言ってくれるが、すまないが知っているよ、それはもう全部な。
とりあえず「頼むよ」と返し、戦場である国境へと向かうために空へと上がる。とそこに「オーディンさ〜ん! アギト〜!」と、私とアギトを呼ぶ声。地上を見下ろせば、エリーゼを始めとした街のみんなが手を振っていた。出撃前の恒例の見送りだ。エリーゼ達に「行ってくるよ」と手を振り返し、「君たちも振り返してあげてくれ」と彼女たちに言う。
「ヴィータちゃん、頑張ってねっ!」
「いってらっしゃい、シグナムさんっ、シャマルさんっ、ヴィータちゃんっ、ザフィーラさんっ」
「みなさん、お気をつけてっ」
モニカは両腕をブンブン振ってヴィータにエールを送り、ルファはご丁寧に全員の名を言って手を振って、アンナは手を振ることなくお辞儀。
あと「誰、あの美人!?」「えっ? オーディンさんの恋人?」「なにぃ? エリーゼちゃんに慕われているのに恋人が居るだとぉ?」「ママ、あの男の人、お耳と尻尾があるよ」「ええ、そうね。格好いいわね?」「母さん・・・後で話を――」「先生っ、その金髪の女性、あとで紹介してくれ!」「じゃあ俺には、髪の長い人を紹介してくれっ!」だとか色々と騒がしい。
そんな街の人たちに見送りに呆けていた彼女たちも、
「い、行ってきます」
「行ってきま〜すっ」
「おうっ、しっかりあたしらが守ってやるかんなっ!」
ザフィーラは無言で頷くだけだったが。シグナムもシャマルもヴィータもザフィーラもどこか嬉しそうだった。私が主で居る間、少しでも良い思い出が彼女たちの心に刻まれると良いな。それに、もちろん“彼女”にも早々に目を覚ましてもらい、共に同じ時間を過ごしたいものだ。
「じゃあ行こう。敵は待っていてくれない」
そうして私たちは街のみんなに見送られながら空を翔け、戦場へと向かう。その道中、先程の話の続きをすることに。そう、“夜天の書”のことについて、だ。
「――闇の書は、魔力を持つ者の内に在る魔力の核を蒐集し、666頁を埋める事で、主に莫大な“力”が与えられることになります。それこそ一国を支配できるほどに」
「一国を支配する、か。私にとっては興味も何も無い。私の願いは何かを支配する事じゃなく、守りたいモノを守り、救いたいモノを救う、その一点のみ」
「本当にいいのですか? 主オーディン。医者なんかじゃなくて王様になれるかもしれないのに・・・?」
ヴィータの敬語に、またもブルッと寒気が。いかん、これは早々に直さ
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